リゾートバイトの個室寮とは、生活に必要な家具・家電を備えたワンルームタイプの寮を指します。
アパートやマンション生活とほぼ同じ感覚で住み込みできるため、プライベートを確保しながらリゾートバイト生活を送りたい人に人気の寮です。
個室寮での生活メリットには、以下の5点が挙げられます。
- 寮費用(家賃)が無料
- 水道光熱費が無料
- 家具家電設備の利用が無料(テレビ、冷蔵庫、ベッド、クローゼット、書斎、エアコン、電子レンジ、洗濯機)
- プライベートが確保されている
- 相部屋よりも貴重品管理が楽
上記の通り、個室寮では住み込みに関しての費用が一切発生しません。
仮に雇用先が3食のまかないも出してくれるのであれば、実質の生活費は完全に0に抑えることができます。
自力での一人暮らしよりも圧倒的に楽な環境と言えるでしょう。
ただし、リゾートバイト全ての雇用先が上記メリットを兼ね揃えた個室寮を用意できているわけではありません。
寮によっては洗濯機・乾燥機、洗面スペースなどの一部を共同にした一部共同タイプ(集合寮)も存在します。
(個室寮求人の待遇記載例)
希望する求人によっては、集合寮での生活を余儀なくされることもあります。
そのため、予めワンルーム個室寮と集合寮がどのような環境なのかはイメージを持っておいた方が良いです。
この記事では、個室寮でのリゾバ生活を検討している人に向けて
- ワンルームタイプ完全個室寮の詳細・住み心地
- 一部共同タイプ個室寮(集合寮の詳細)・住み心地
- リゾートバイト寮におけるルール(家具家電の持ち込み・異性の自室行き来など)
- 個室寮完備求人の探し方
について詳しく記載していきます。
ワンルームタイプ完全個室寮
個室(1ルームマンションタイプ)は、1人暮らしの大学生や新社会人が住むような一般的なワンルームマンションと同じ造りです。
プライベートが完全に守られているので、最も安心して過ごせる寮環境と言えます。
部屋の広さは寮によって異なりますが、大抵20㎡前後(約10帖)くらいです。
寝るスペースとキッチン、シャワールーム、作業机で一杯になりますが、一人滞在なら十分な広さ。
これまで私が過ごしたワンルームマンションタイプの個室寮は、どれも築20年〜30年くらいの建物で、いずれも鉄骨鉄筋コンクリート構造でした。
大音量でオーディオをかけるなどしない限り、騒音が響くことはありません。
働きつつ寮で勉強したい人にとっても良い環境です。
家具家電設備
家具家電設備は、雇用先が用意する寮によって異なりますが、必ず設備されている物は以下の9点です。
- 寝具セット(ベッドあるいは布団、枕、カーテン)
- キッチン
- テレビ
- シャワールーム(寮によってはバスタブ付き)
- エアコン
- 冷蔵庫
- 電子レンジ
- 洗濯機(寮によっては乾燥機有り)
- バルコニー
また、寮によっては食器類やクローゼット、作業机も設備されています。
ウィークリーマンションやマンスリーマンションと同じ仕様だと考えればわかりやすいです。
リゾートバイトにおける寮種類の中では、個室ワンルームマンションタイプが一番過ごしやすく、ストレスを感じません。
そのため、リゾートバイト求人を探すにおいて時給や勤務地、仕事内容以上に、個室ワンルームマンションタイプの寮であるかどうかを優先して仕事を決めるリゾートバイターもいるくらいです。
家賃や水道光熱費は本当に全て無料?
リゾートバイトでは原則家賃は無料です。水道光熱費も然りです。
ただ、ワンルームマンションタイプの個室寮の場合、雇用先によっては「常識の範囲外で利用した分については請求する」と記載している求人もあります。
この"常識の範囲"とは、全国の一人暮らし水道光熱費平均額を超えた場合とされるケースが多いです。
総務省統計局の家計調査によれば、一人暮らしの水道光熱費平均額は2013年の時点で7,604円とされています(1ヶ月)。
雇用先によっていくら以上使うと請求するか厳密には異なりますが、大抵8,000円〜10,000円以上の水道光熱費を使用すると、超過分は天引きされると認識しておくと良いでしょう。
普通に滞在していたら平均水道光熱費を超えることはないので心配いりません。
しかし、気になる方は予め派遣会社に、厳密にいくらまで使ったら請求されるのかを確認しておくと良いです。
ワンルームタイプの個室寮については、以下の動画も参考にどうぞ。
一部共同タイプ個室寮(集合寮)
(一部共同の個室寮。設備は布団とテレビ、収納のみのシンプルな部屋)
一部共同の個室寮は、林間学校や自然教室で泊まった合宿所をイメージすると雰囲気が掴めます。
寮建物の中には、従業員用の個室と共同の
- 浴槽
- 洗濯・乾燥スペース
- 食堂
- キッチン
が設けられています。
(共同の洗濯スペース)
(共同のキッチン)
(共同のシャワールーム)
寝る場所は個室ですが、共同スペースの利用も多いため、他の従業員と接する機会が必然的に多くなるタイプの寮と言えるでしょう。
雇用先が温泉施設だと、浴槽が温泉施設の場合もあります。
一部共同タイプ個室寮のメリット・デメリット
一部共同の個室寮におけるメリットとデメリットは表裏一体で、他人に気を使う点と友達ができやすいという点です。
例えばキッチン利用者が多い時は、順番を待つことがあります。
また、共同で利用するので、それなりにルールもあります。
「冷蔵庫に食材や飲み物を入れる時は必ず自分の名前を書く」、「食堂利用後は自分が使ったスペースは掃除する」などです。
面倒に感じる時もありますが、共同だからこそバイト仲間とコミュニケーションを取れる機会が多いのは大きなメリットです。
共同設備では友達や恋人作りのキッカケが生まれやすいので、出会いを求めている人には最適の環境です。
寝る時は個室なので、就寝時のプライベート確保の心配はいりません。
(一部共同タイプ個室寮の建物内。合宿所のような雰囲気)
家賃や水道光熱費は完全無料
ワンルームマンションタイプの寮と違って、一部共同の個室寮は水道光熱費はいくら使用しても無料です。
共同のお風呂やトイレをいくら使用しても、誰がどのくらい使ったか個別に判断できないからです。
一部共同タイプの個室寮については、以下の動画も参考にどうぞ。詳しく解説しています。
リゾートバイトの寮におけるルール(家具家電の持ち込み・異性の自室行き来)
家具家電の持ち込み
リゾートバイト個室寮で過ごすにあたって、人によってはDVDプレイヤー等の家電設備を持参したい人もいるでしょう。
家具家電を持ち込みする場合、前提としてリゾートバイト派遣会社に許可を貰う必要があります。
その上で、実費で郵送(直接持っていける人は直接持っていく)するのが一般的です。
私の場合、プレイステーションとノートパソコンを個室寮に郵送して送ることが多いです。
また、これまで見てきたリゾートバイターの中には、37型の大きなテレビを持ち込んでいる人もいました。
雇用先によっては一部の家具家電が設備されていないこともあります。
そのため、予め求人先に設備を確認した上で、普段の生活と照らし合わせて足りないと思う物は持ち込むと良いです。
異性の自室行き来は厳禁
リゾートバイトの寮では、異性を自室に招いたり異性の部屋に行くことは厳禁とされています。
実際には隠れてお互いの部屋を行き来している人もいますが、万が一発覚するとペナルティ(まかない無しや、最悪の場合即刻クビ)を与えられるので要注意です。
では、カップルでリゾートバイトを始めたい人はどうすればいいのか?そういった場合にはカップル専用のカップル同室寮が用意されています。
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個室寮完備の求人を探す
個室寮完備の求人を探す場合、気をつける点は以下の2点です。
- 求人の待遇を見て、「ワンルームタイプ完全個室寮」なのか「一部共同タイプ個室寮(集合寮)」なのかを確認する
- 家具家電設備を確認する
まず、ワンルームタイプ完全個室寮か一部共同タイプかについては、求人の待遇欄を見れば一目瞭然です。
(ワンルーム完全個室寮の求人例。待遇欄に「1R個室」との記載がある)
ただし、家具家電設備の詳細については求人によって記載がある場合とない場合があります。
また、待遇に家具家電設備の詳細が書いてあったとしても、「TVの大きさ」「部屋は何帖か」「バルコニーの有無」など、細かい点が気になる場合もあるかと思います。
求人の待遇欄だけでは詳細までは確認が取れないため、気になる点があれば直接問い合わせた方が早いです。
リゾートバイト求人を探す場合、通常はリゾートバイト専門の派遣会社を利用します。
派遣会社に登録後、「担当」と呼ばれる就労から満了までのサポートをしてくれる人が付くので、細かい点は担当に問い合わせてみましょう。
私の場合は、担当の方に寮の写真を送ってもらうこともあります。
リゾートバイトの寮環境の良し悪しは精神面に作用します。
満足度の高いリゾバ生活を送れるかどうかは、寮環境にもかかっていると言えるので、妥協せずに高待遇の求人を探してみましょう。
個室寮以外の寮種類については、以下の記事を参考にどうぞ。
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