リゾートバイトをやって良かったと思うことは
- 貯金(お金)が貯まる・稼げる
- 経験を得られる
という2点につきるでしょう。
上記2点はリゾートバイト最大の魅力であり、リゾートバイトが普通のアルバイトと大きく異なる点でもあります。
リゾートバイトは寮生活(寮費・食費無料)です。加えて周辺環境に娯楽が少ないため、無駄にお金を使うことなく目標の貯金額に到達できます。
また、普段は旅行客としてしか滞在できないリゾート地(あるいは温泉地・離島など)で一住民・労働者として過ごすことは特別な経験です。
リゾートバイトにカバン一つ持って集まる他のリゾートバイター達との交流も特別な"経験"と言えます。
逆に悪かった点は、リゾートバイト後に「何をしていいのか分からなくなる」人が多いという点です。
リゾートバイトという、ある意味で非日常的な環境で毎日過ごしていた人が、突如として契約期間を終えて地元に帰ると、現実に引き戻されたような気になります。
海外旅行から帰ってきた時のような感覚です。
大学生ならともかくフリーターだと次にやることが決まっていなくて、ダラダラとリゾートバイトで稼いだお金を食い潰す日々を送る人も少なくありません。
リゾートバイトの余韻に浸りすぎて、何もかもやる気がなくなってしまう人も多いです。
そのため、リゾートバイトを始める人は、「リゾートバイト後に何をするか」までをある程度決めておいてリゾートバイトを始めるのがベターと言えます。
そこまで深刻な問題ではありませんが、リゾートバイトに興味がある人は念頭に置いておくと良いでしょう。
今回の記事では、上記で述べたリゾートバイトをやって良かった点・悪かった点を具体的に
- では、どのくらい貯金が貯まったのか
- どんな経験が得られたのか
- リゾートバイトの悪かったところ
を、私の経験を踏まえながら述べていきます。
基本的にリゾートバイトはメリットの方が遥かに多いです。
「今現在リゾートバイトに興味があって」「且つリゾートバイトを始められる環境にいる人」は、経験できるうちに経験しておくべきと思っています。
「やらずに後悔するよりやって後悔する方がいい」とはよく言いますが、まさにその通りです。
悪い噂を気にしすぎて躊躇するよりも、実際に飛び込んで自分の肌で何もかも体験してみるべきでしょう。
リゾートバイトをやって良かったこと
3ヶ月のリゾートバイトで60万円も貯金できた
私が初めてリゾートバイトを経験したのは、九州は大分県の湯布院。
3ヶ月契約のリゾートバイトで、結果として60万円近くの貯金に成功しました。
リゾートバイトの時給は平均して1,000円〜1,100円程度です(関東や関西だともう少し高い)。
私の場合は時給1,100円の仕事で1日8時間働き、月26日出勤しました。
単純計算すると
- 【時給1,100円 x 8時間 = 8,800円】
- 【8,800円 x 26日出勤 = 228,800円】
- 【228,800円 x 3ヶ月 = 686,400円】
健康保険や厚生年金、所得税、多少の娯楽費を引いても60万近くを貯金に回せたというわけです。
まるで短距離走だから辛さを感じない
私は何もかも長く続かない性格の人間です。目標を達成した経験が殆どありません。
にも関わらずリゾートバイトで汗水流して60万という貯金に成功した理由は、ただ一つ。
それは、リゾートバイトが「期間限定の短距離走」だからだと言えます。
リゾートバイトは短くて数週間〜長くても3ヶ月程度の短期アルバイトです。
そのため、普通のアルバイトと違って終わりが見えています。これが大きな精神的支えとなり、「たった3ヶ月間!全速力で駆け抜けてやろう!」と思えました。
学生の頃、試験勉強期間だけ全力で勉強できた精神状態に似ています。
そのためか、3ヶ月間休まずに汗水流して働くことが全く苦ではありません。それどころか、貯金がみるみる貯まっていくのに快感を覚えたくらいです。
「苦を感じずにお金を貯められる」、これはリゾートバイトの大きなメリットと言えるでしょう。
寮費・食費が無料なので支出が少ない
また、3ヶ月で60万円も貯められた理由には、リゾートバイトの特性である「寮費・食費」を含めた生活費が無料であることも挙げられます。
厳密には、休日の食費は自腹ですが、1日500円のご飯を3食食べたとしても1日1,500円程度。
1ヶ月の休日が4日程度だったので、食費は6,000円程度の負担にしかなりませんでした。
支出がない労働環境ほど居心地の良いものはありません。入ってくるお金の殆どを自分の目的のためだけに使う方向で考えることができます。
これもリゾートバイトならではの特性でしょう。冒頭でも述べたように留学費用に充てるも良し、免許費用に充てるも良し、自分へのご褒美に大きな買い物をするのも良しです。
徐々に夢が膨らむ感覚になっていったのを覚えています。
経験・出会い・気持ちのリフレッシュを同時に得られた
リゾートバイトをやって良かったと思える理由の二つ目が経験です。
これは、観光地に住むという普通では味わえない経験が気持ちをリフレッシュさせてくれること。
そして、カバン一つ持って集まってくる他のリゾートバイター達との出会いも含まれます。
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リゾートバイトで働く観光地(ビーチリゾート、温泉地、スキー場、離島など)に住むということは、その地が日常になるということ。
私の場合なら湯布院の温泉。温泉が日常に溶け込むという日々を過ごすことができました。
もとより、温泉だけではなく湯布院の街並みや雰囲気全てに惹かれていたため、毎日が新鮮に感じられたのは大きなメリットです。
人が少ない時期の湯布院、大雨の日の湯布院、夜中の湯布院、観光客が通らない裏道、湯布院な不便な点など、旅行の時では見えなかった街の表情を毎日見ることができました。
湯布院だけではなく、スキー場や離島でリゾートバイトをした時も同様です。
朝起きて目の前に広がるゲレンデ風景、早朝から聞こえてくる心地よい波の音。
「こんな日々を送れるなんて、なんて贅沢なんだ!」と強く思ったのを覚えています。
更に良いのが、これがリゾートバイトという期間限定であること。
ディズニーランドだって365日いたら飽きます。それはリゾート地も同じこと。
私が新鮮に感じている街の顔は、地元民からしたら退屈な日常です。
この素晴らしい街の風景が"退屈な日常"になってしまう前に、多少の名残惜しさを残したままリゾートバイト期間を終えて去ることができるのが、また素晴らしいと感じてしまいます。
一期一会の出会い
リゾートバイトの出会いは、儚いものです。
リゾートバイターは全国各所から集まってくるため、中にはせっかく仲良くなったのに、二度と会えない人もいます。
しかし、だからこそ素敵な思い出のまま心に残り続けている仲間もいます。
リゾートバイトが短期間アルバイトであるにも関わらず、他のリゾートバイターと早い段階で仲良くなれるのは、境遇が同じという点が挙げられるでしょう。
お互い右も左もわからないまま、新しい環境に住み込み始めた"新人"です。そして、互いにリゾートバイターです。
また、お互いに就労地に興味があってリゾートバイトを始めています。
加えて、同じ寮で過ごし、同じ釜の飯を食って日々を過ごします。こうした理由で「仲良くなる」というよりも「心が通じ合いやすい」状況になります。
友達というよりも「ソウルメイト」という言葉の方がしっくりくるでしょう。
時には恋愛感情に発展したり、もちろん衝突する時もあります。
こうした経験は、社会人になってから味わえる機会は殆どないです。お金では買えないでしょう。
ただの労働ではなく、お金では買えない経験を得られるのは大きなメリットです。
リゾートバイトをやって悪かったこと
リゾートバイトをやって悪かったこと。
これは特にフリーターの人に起こりやすい現象ですが、「リゾートバイト後に何をしたら良いのかわからなくなる」人が多く見受けられます。
リゾートバイトを始める目的が留学や海外旅行、免許取得費用を貯めるためであれば、こうした悩みを持つことはありませんが、「なんとなく」で始める人は要注意です。
一番多いケースとして見かけるのが、リゾートバイトの居心地が良くて、リゾートバイト後に普通の仕事に中々就けないという人。
「本当にそんなことあるの?」と思えますが、実際にこうした人は多々存在します。
リゾートバイトを延長して改めて同じ場所あるいは他の場所で働くという手もありですが、リゾートバイトは短期の派遣バイトです。続けること自体に大きな将来性があるとは言えません。
そのため、こうした悩みを持たなくていいように、リゾートバイトを始める前から「終わったらどうするか、自分は何をしたいのか」を、ぼんやりとでも良いので意識しておきましょう。
幸いなことにリゾートバイトでお金は貯まるので活動資金はあります。
活動資金さえあれば、自分が想像もしなかったような新たな一歩を踏み出すことができます。
近年のリゾートバイトが良いこと尽くめな理由
ここまで、リゾートバイトをやって良かったこと・悪かったことを述べてきましたが、「リゾートバイトって本当にそんなに良いこと尽くしなのか?」と疑問を持たれた方も少なくないと思います。
確かに、リゾートバイトに関して悪い噂(寮が汚かった、ブラックだったなど)を聞くことは多いですし、私自身「これってどうなの?」と疑問を持たざるを得ない現場に配属されたこともあります。
ただ、近年のリゾートバイトに関して言えば、悪い噂通りの現場の方が実は珍しいくらいです。
派遣会社同士の競争が激しくなって、労働者への配慮が重要になった
リゾートバイトを始めるには、リゾート地でのバイト案件を専門的に扱うリゾートバイト派遣会社を利用するのが一般的です。
このリゾートバイト派遣会社、ひと昔前までは「とにかくリゾートバイターを就労先にさえ送り込めば良い、あとは知らん」という悪質な派遣会社が存在していました。
しかし、近年ではリゾートバイト派遣会社が増えてきたことで、実際にリゾートバイトを経験した人たちから「あの会社は良い。あの会社は悪質だ」という評判がSNSをはじめ口コミされるようになってきました。
その甲斐あってか、悪質なリゾートバイト派遣会社には人員が集まらなくなり、優良な派遣会社では各社ともにリゾートバイターにより良い満足感を得てもらうために
- 交通費支給
- 求人情報の正確さ
- 寮の清潔さ
- 寮費・食費無料
などの待遇はもちろん
- 留学・バックパッカーを目的としている人へのカウンセリング、語学学校の斡旋
- 正社員登用などのキャリアアップシステム
- 期間満了後のTポイント付与・クルーズディナー招待
などと言った、キャリアアップシステム、特典の付与にも力を入れるようになりました。
ユーザー(この場合は私たちリゾートバイター)のことを考えた商売をしなければ、最終的に生き残れないのはどの業界も同じこと。
それでも、まだまだ悪質な派遣会社が少なからず存在するのは事実です。
しかし、優良な派遣会社が限定されてきたことによって、初心者でも大きな安心感を持ってリゾートバイトを始められる時代になりました。
迷わず行けよ 行けば分かるさ
私が実際にリゾートバイトを経験して以降、これからリゾートバイトを始めようか検討している人に向けて言いたいのが「迷わず行けよ 行けば分かるさ」ということ。
こうした仕事の情報などというものは、口コミやネット情報だけで全てを確認するには限界があるため、ある程度は実際に体験してみないとわかりません。
幸いにも、上述したように現在は優良な派遣会社が多いため、基本的に嫌な思い・失敗感を味わうことは少ないです。
細かい欠点を挙げればキリがありませんが、自分次第でいくらでも楽しめる環境だと認識しておいて良いでしょう。
是非、皆さんにもリゾートバイトを通して、お金はもちろんプライスレスな体験も得て欲しいと思います。