リゾートバイトは全国どこでも働けるバイトであり、リゾートバイト派遣社員を雇っている旅館やホテル、その他施設は全国に多々存在します。
近年ではSNS等の普及により、口コミでブラックな派遣会社こそ淘汰されつつあり、きついリゾートバイトはそこまで多くは存在しないかのように思えます。
しかし実際には、働く環境や待遇条件等によっては、きついリゾートバイトが存在するのが事実です。
利用する派遣会社が優良でも、派遣先(就労先)が優良だとは限りません。
また、派遣先がいくら優良であっても、待遇条件等によってはリゾートバイトがきついと感じることがあるでしょう。
実際、筆者はリゾートバイトをきついと感じたことはあります。今では慣れだったり、事前に待遇条件をきちんと確認してリゾバを始めているので、きついと感じることは少なくなりました。
そこで今回の記事では、筆者の体験からきついリゾートバイト7つの特徴を紹介します。
事前に以下の特徴を確認しておくことで、きついリゾートバイトを避けることができます。
これからリゾートバイトを始める人の参考になれば幸いです。
当サイトでは、楽なリゾートバイトの特徴と職種も紹介しています。楽な仕事を探している人は、以下の記事も是非参考にどうぞ。
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楽なリゾートバイトの特徴と7つの職種を紹介。覚えること少なめ!力仕事もなく適度に暇です。
リゾートバイトで楽な仕事を探す際は、以下4つの条件に当てはまる職種に就くのがベストです。 忙しくない(適度に暇、仕事を急かされない) 覚えることが少ない 力仕事ではない 稼げる 今回の記事では上記の条 ...
きついリゾバ。7つの特徴
これまで全国でリゾートバイトを経験してきましたが、以下7ついずれかの特徴に当てはまるリゾートバイトはきついです。
- 繁忙期のリゾバ
- アルバイト初心者向けじゃない職種
- リゾバ派遣社員が少ない就労先
- 寮環境が最悪
- 食事支給が無い
- 周りに何も無い
- 稼げないリゾバ
以下で一つずつ詳しく解説します。
繁忙期のリゾバ
例えば、旅行ハイシーズンの沖縄(10〜12月中旬)、温泉地(3月下旬、5月の連休、10〜11月、冬)、全国的な連休など、基本的に旅行ハイシーズンと重なる時期はどのような職種・就労先であっても忙しいです。
もちろん、繁忙期に備えてそれなりに人員を増やすので、一人当たりの仕事量が極端に増えるわけではありません。
しかし実際、筆者はゴールデンウィーク真っ只中に伊豆の高原リゾートで働きましたが、とても忙しかったのを覚えています。
通常、昼休憩は1時間ですが、繁忙期だと昼過ぎに30分、夕方に30分だと分けられることがあります。
昼ごはんは30分で掻き込むようにして食べなければいけません。
また、繁忙期はどのような職種でもとにかくお客様が多いので、仕事を急かされます。
こうした小さな事が重なり、結果としてきついと感じることが多いのです。
そのため、きついリゾートバイトを避けるためには、まずは繁忙期を避けて仕事を始めると良いです。
アルバイト初心者向けじゃない職種
基本的にリゾートバイトで募集している求人は、ほとんどが臨時要員です。臨時要員なので、仕事は誰でもできる簡単な内容であることがほとんどです。
そのため、多くの求人がアルバイト初心者を歓迎しています。
しかし、中にはアルバイト初心者にはハードルが高い仕事があるのも事実です。例えば以下の2職種。
- ホテルフロント
- 仲居
どちらも、ホテル・旅館の「顔」として働く職種です。
上記の2職種がきつい理由としては、他職種と連携を取ることが多く、他職種に比べて覚えることが多いからです。
例えばホテルフロントであれば、予約受付係やベルと連携を取りながら仕事を行います。フロントはお客様を管理する司令塔のような役割です。
また、仲居も同様で配膳や調理係と連携を取りながら仕事をして料理を運んだりします。予約係とも連携を取り、「どのお客様がどの部屋で滞在しているのか」を把握する必要があります。
こうしたミスが許されない把握や管理といった仕事は、アルバイト初心者には正直言ってハードルが高いです。
もちろん経験者や、様々な職種でアルバイトを経験している人であれば、慣れるのは早いでしょう。
しかし、フリーターになったばかりの人や大学生にはおすすめはしません。絶対にきついと感じます。
アルバイト初心者には、以下で紹介している職種がおすすめです。未経験でも簡単にこなせます。
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リゾバ派遣社員が少ない就労先
就労先によっては、リゾートバイト派遣社員が多い場所もあれば、リゾバ派遣社員が自分だけという職場もあります。
就労先は絶対にリゾートバイト派遣社員が多い方が良いです。なぜなら、リゾバ派遣社員が少ない職場だと孤独感を感じるからです。
以前、筆者は大阪のビジネスホテルでリゾートバイトを経験したことがあり、その時はリゾバ派遣社員が筆者一人でした。
リゾバ派遣社員と就労先で働くアルバイト・社員の人達との間には、立場の違いで溝を感じることがあります。雇用形態が違うだけで打ち解けるのが難しいという現実があるのは事実です。
例えば自分以外がベテランのパートさんばかりだと、中々輪に入れなかったりします。
そのため、リゾートバイトでは、リゾバ派遣社員同士で仲良くなりがちな傾向にあります。
しかし、リゾバ派遣社員が少ない、あるいは0人の就労先だと打ち解けあえる仲間がいないため孤独感を感じやすいです。
こうした孤独感から精神的に仕事がきついと感じるのは珍しくありません。
そのため、リゾートバイトを始める時には、リゾバ派遣社員が少なくとも10人前後はいる求人に応募することをおすすめします。
(上画像の求人のように、派遣会社スタッフが多数活躍している求人がおすすめ)
リゾバ派遣社員が多いか少ないかについては、求人だけを見てもわからないです。
そのため、派遣会社登録後、担当に「リゾバ派遣社員が多い場所が良い」という要望を伝えましょう。
そうすれば、具体的にどの就労先に何人くらいの派遣社員がいるかを教えてくれます。
寮環境が最悪
仕事が楽でも寮環境が酷いと、精神的にきついです。
近年では上述したようにSNS等の浸透でクチコミが広がりやすくなったため、酷い寮・汚い寮は減ってきているものの、それでもまだまだ自分に合わない寮は存在します。
例えば寮が綺麗でも、プライベートを重視したい人が相部屋寮に住んでしまうと精神的にきついでしょう。
また、寮が勤務先から遠い場所に建てられている場合も、毎朝の通勤にきつさを感じます。
大抵の寮は勤務先から徒歩5〜10分以内の場所に建てられています。しかし、中には上寮情報画像のように、毎朝送迎バスに15分以上も乗って通わなければならない寮も存在します。
毎朝の通勤に時間を使うのは精神的にきついです。
実際、筆者は上画像の寮情報の就労先で働いていたのですが、毎日通勤に15分以上の時間を使うのはきつかったです。
その前に働いてた就労先では、勤務先の目の前に寮が建てられていただけに余計きついと感じました。
寮について確認すべきこと
良い環境の寮に住むために、派遣会社の担当者に、最低でも以下3点の要望を伝えると良いです。
- 綺麗な寮(可能であれば寮の写真や間取りをメールで送ってもらう)
- 勤務先に近い寮
- 個室か相部屋どちらを希望するかしっかり伝える
これだけで、最悪な寮環境は避けられます。
寮には個室と相部屋以外にも「一部共同タイプの個室寮」や「客室寮」など様々な寮が存在します。
実際にリゾートバイトにはどんな寮があるのか?居心地の良い寮に住む方法については、以下の記事で詳しくまとめているので、是非参考に。
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リゾートバイト寮はこんな感じ!写真付きで解説します。種類・WiFi環境、居心地の良い寮に住む方法。
リゾートバイト寮の種類と設備は、求人を選ぶにあたって給与の次に必見の項目です。 なぜなら、たとえ給与が良くても、寮環境が最低だとリゾートバイトは絶対に続かないからです。 1週間程度ならまだしも、ストレ ...
食事支給(まかない)が無い
近年のリゾートバイトは「寮費・水光熱費・食費無料」を謳っている場合がほとんどです。
とは言え、そんな中でも今だに食事支給がない求人が存在します。
ハッキリ言って食事支給がない求人は論外です。
まず、食事代が発生するため、思ったより稼げません。仮に自炊するにしても、仕事をしながら毎日自炊するのは体力的にきついです。
今では食事支給が無い求人の方が珍しいので心配する必要はありませんが、それでも何も確認せずに応募してしまうと、「いざ仕事が始まってみると食事支給が無かった」なんてことになりかねません。
そのため、食事支給の有無は必ず確認しておきましょう。
リゾートバイトでどのような食事が提供されるかについては、以下の記事を参考にどうぞ。
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リゾートバイトの食事事情。自炊は不要。社員食堂、弁当、まかないを写真付きで紹介。
リゾートバイトでは、基本的に以下4つの形態いずれかで食事の補助があります。 社員食堂での食事 まかない 弁当 食事手当(1日1,000円くらい。自炊するか都度ご飯を購入することになる) どの形態の食事 ...
周りに何も無い(娯楽が無い)
山奥の高原リゾートや牧場など、周りに何も無い(徒歩でどこにも行けない)就労先も精神的にきついです。
ストイックに貯金だけを目的としている人でも、最初は娯楽なんて必要ないと思うでしょう。1ヶ月2ヶ月とリゾートバイトを続けていると、絶対に環境に飽きてしまいます。
(筆者が働いていた高原リゾート。周辺には別荘、民家、リゾートしかない。しかも坂道だらけでどこにも行けなかった)
休日もどこにも行けなくて寮に籠るしかないとなると、精神的にきついです。
せめて周辺に観光地だったり博物館、レストランなど、多少は娯楽がある環境の方が良いでしょう。
例えば温泉街のように、観光客向けに整備された地区だと、別にお金を使わなくても歩いて見て回るだけでも面白いです。
就労先の周りに何があるのかについては、派遣会社の担当に聞いて確認することができます。
また、派遣会社から送られてくる求人票には、就労先の住所が記載されています。
就労先の住所をGoogleMapで見て、周辺に娯楽施設等があるかを確認してみましょう。
基本的に高原リゾートや牧場などは、周辺に何も無い場合が多いので要注意です。
逆に温泉地や沖縄、北海道などのアクティビティを楽しめる場所などは娯楽施設が多いため楽しめます。
稼げないリゾバ
いくら仕事がきつくなくても、稼げないと「早く終わりたい」「地元で仕事した方がマシ」という気持ちになってきます。
稼げれば、きつい仕事でもお金が貰えるから頑張れますが、稼げなければ「所詮は給料に見合った仕事」「もっと楽でいいはずだ」という不満も出てきます。
こうなると精神的にきついです。
『リゾートバイトでいくら稼げる?給料と貯金額を最高に高めるコツ。』に記載しているように、リゾートバイトの平均時給は1,000円です。
できるだけ1,000円以下の求人は避け、1,000円以上を提示している求人に応募しましょう。
逆に言えば、稼げさえすれば、多少は仕事がきつくても「これだけ稼げるのだから」と頑張れます。
就労先が自宅から遠すぎるときつい
筆者の経験ですが、就労先が自宅から遠すぎると就労の際と帰宅時の行き来がきついです。
筆者の場合、福岡の自宅から伊豆高原にある就労を何も考えずに決めました。
その際、なんと自宅から伊豆高原駅まで行くのに片道6時間もかかったのです。
(しかも乗り換えは3回。博多駅→名古屋駅→熱海駅→伊豆高原駅)
朝は6:15の新幹線に乗り、初日からとてもきつかったのを覚えています。
また、博多からどうやって伊豆高原まで行くのかを調べるのも大変でした。夜行バス?新幹線?そもそも伊豆高原ってどこなんだろう…?
こんな調子だったのでリゾートバイトを始める前からやる気が削がれたのを覚えています。
全国どこでも働けるのがリゾートバイトのメリットではありますが、最初は自宅から遠くない場所を選んだ方が良いです。
多くの人も、遠くてもせいぜい自宅から車で4時間くらいの場所で働いています。
仮に遠い場所で働くとしても、極力乗り換えが少ない(例えば飛行機一本とバス一本だけで行けるなど)場所を選びましょう。
リゾートバイトで生活するための荷物も持って移動するわけですから、乗り換えが多かったり交通の便が悪かったり、遠すぎる場所だと、就労先に行くだけできついです。
楽な職種を選ぼう
リゾートバイトには様々な職種が存在しますが、初めてのリゾバなら出来るだけ楽な職種を選んだ方が良いです。
上述したように、アルバイト未経験者がいきなりホテルフロントや仲居に応募するときついです。
楽なリゾートバイトについては、以下の記事を参考にどうぞ。
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楽なリゾートバイトの特徴と7つの職種を紹介。覚えること少なめ!力仕事もなく適度に暇です。
リゾートバイトで楽な仕事を探す際は、以下4つの条件に当てはまる職種に就くのがベストです。 忙しくない(適度に暇、仕事を急かされない) 覚えることが少ない 力仕事ではない 稼げる 今回の記事では上記の条 ...
きついリゾートバイトの回避方法まとめ
環境や職種、時期によってリゾートバイトがきついと感じるのは確かです。
しかし、今回の記事で述べたきついリゾバの特徴を踏まえた上で求人を選べば、きつくないリゾートバイトをできます。
最後に、まとめとして今回の記事で述べたことを以下の記載しています。
きついリゾバの特徴と回避方法
- 繁忙期のリゾバ
→ 旅行のハイシーズン、全国的な連休は極力避ける - アルバイト初心者向けじゃない職種
→ ホテルフロントや仲居は避ける - リゾバ派遣社員が少ない就労先
→ リゾバ派遣社員が最低でも10人前後は働いている求人に応募する - 寮環境が最悪
→ 派遣担当者に寮の間取りや写真を送ってもらう。個室か相部屋か確認する - 食事支給がない
→ 「まかない有り」「食費無料」と記載されている求人に応募する - 周りに何もない(娯楽がない)
→ 高原リゾートや牧場は避ける - 稼げないリゾバ
→ 最低でも平均時給1,000円以上の求人に応募する - 就労先が自宅から遠すぎる
→ 自宅から遠くない場所で働く。遠くても交通の便が良く乗り換えが少ない場所が良い - 楽な職種を選ぶ
→ 楽で稼げればなおベター
以上です。リゾートバイトってきつい?と懸念を抱いている人の参考になれば幸いです。
今回の記事で紹介したことを参考にリゾートバイトを始めて頂ければきついと感じることはありません。