「旅をしながらお金を稼ぐ」
バックパッカーや旅の経験がある人ならば、誰もが一度は憧れたライフスタイルではないでしょうか。
行きたい場所へ行きたい時に行く。その行為がお金になる。絵に描いたような自由な生き方です。
そしてインターネット上には「旅をしながらお金を稼ぐ仕組み」を謳う情報商材や方法が溢れています。
ただ、これら商材や方法の多くは、一般の個人が成功するには多大なる影響力や潜在能力を身につける必要があると言えます。
私自身、恥ずかしながらこうした情報商材や方法を購入したり試した経験があります。
大抵の商材や方法に記載されている内容は、要約すると以下のようなものです。
- SNSで数万人のフォロワーを身につける
- 人気ブログを運営して大規模なアクセスを得る
- 上記のような方法で人を集めて広告収入を得る
近年流行のYoutuberやブロガーと、大まかな仕組みはどれも同じです。
インターネット上でもリアルの世界でも人が集まる場所ではお金が動くもの。早い話が「あなた個人をブランディングしてファンを増やし、広告収入を得て下さい」ということです。
影響力や潜在能力の低い一般の個人がそのレベルに到達するには、年単位の時間がかかるのは想像に難しくありません。
では、一般の個人が旅をしながらお金を稼ぐことは無理なのでしょうか。
そんなことはありません。
上で述べたような「行きたい所に行きたい時に行き、やりたいことだけやって稼ぐ」という生き方は、確かにハードルが高いです。
しかし、
- 影響力や潜在能力がない一般個人でも、お小遣い程度なら稼げるSNS広告
- 定住して働くが、定期的に旅行休暇を貰える仕事(しかも旅行経験を活かせる仕事内容)
- 一定期間定住するものの、全国各地を転々としながら働ける旅のような仕事
であれば存在します。
今回の記事では、上記3つの仕事について詳しく記載していきます。
「旅」をテーマに一般の個人がお金を稼ぐ方法としては、最も現実的な仕事と言えるでしょう。
「旅 × Instagram」SAGOJOの企画に沿って写真をUPして報酬を得る
インスタグラムは所謂4大SNS(LINE,Facebook,Twitter,Instagram)において、今一番成長率と注目度が高いSNSです。
現状、日本国内における利用ユーザー数は4大SNSの中で最下位ですが、フェイスブック離れが加速している昨今、近い将来インスタグラムがTOP3に入り込むだろうと考えられています。
LINE | ||||
月間ユーザー数 | 7,300万 | 2,800万 | 4,500万 | 2,000万 |
アクティブ率 | 96.6% | 56.1% | 70.2% | 84.7% |
上は2017年10月時点における4大SNSの利用ユーザー数を比較した表(find-model.jpより)。
「SAGOJO」とは、こうしたインスタグラムの成長率、潜在能力を活用して自社製品をPRしたい企業が一般人ユーザーにコンテンツ作成(写真や動画、記事執筆もあり)を依頼するサイトです。
ポイントは「一般ユーザーも募集している」という点。既に影響力を持った個人ではなく、無名の個人でも参加が可能です。
また、求人の中にはSNSアカウントを持っていない人でも参加できる「寄稿」の仕事も存在します。
百聞は一見にしかずとも言うので、実際に掲載されている求人を用いて紹介します。
例えば上記の求人。
要約すると、以下内容で寄稿できる人を募集しています。
- 国内のおすすめドライブスポット情報を、自身で撮影した写真にテキスト説明文を添えて提供して欲しい
- 提供した情報は求人元の自動車保険会社のツイッターあるいはフェイスブックに掲載される
- 報酬は3,000円
というもの。
仕事内容としてはライターに近いです。ドライブが好きな人なら自信を持っておすすめできるスポットを一つや二つ知っているでしょう。
こうした一般的なアクティビティに関する内容かつ、一般ユーザーが「それなら自信があるよ」と言える求人内容が多いのがSAGOJOの特徴です。
企業から商品を貰い、旅行中に自身のSNSアカウントでPRするだけという求人もあります。
例えば以下の求人。
企業から旅行用品を受け取り、旅行中に使用した様子を自身のSNSアカウントあるいはブログ等に掲載、PRするというもの。
こうした体験モニターは、自身の体験・感想を述べるだけでオリジナルティが生まれるので、文章力に自信がない人でも気軽に参加できます。
報酬は最大で10万円というのも魅力的。
その他、
- 海外で外国人にアンケート調査
- マイナー都市に滞在して、その街の魅力を発信する
など、いずれも自身が体験した上で記載できる内容の仕事がたくさんあります。
いずれも無名の個人が応募できる求人です。
SAGOJOのメリットとデメリット
SAGOJOを利用するメリットについては、上で何度も述べてきたように「無名の個人が自身の体験をもとに情報発信をして報酬を得られる」という点です。
特別な知識や技術を必要とせず、行動力さえあれば誰でも報酬を得ることができます。
一方、デメリットは以下の2点。
- 安定的な報酬を得られない
- 求人採用の競争率がやや激しい
SAGOJOには魅力的な求人が多いものの、求人の競争率が思った以上に激しいです。
例えば、最初に紹介したドライブスポットの記事では、募集人数4人に対して応募人数は既に36人(この記事を書いている時点で)。
当然、倍率が高くなれば、最終的には無名の個人よりも影響力を持った個人の方が採用の確率が高くなることは否めないでしょう。
そのため、「当たればラッキー」という心構えで応募するべきと言えます。
なので、SAGOJOの案件だけで安定的な収入を図るは無謀と言えるでしょう。あくまで小遣いを稼ぐという認識です。
バックパッカーを意識したゲストハウス専門の転職サイト「Brali job」
Brali Jobは、主にゲストハウスやホステルのスタッフ求人を掲載している求人サイトです。
通常、ゲストハウスやホステルのスタッフは身内や知り合いを雇うことが多いため、一般的なアルバイト求人サイトでは探しにくいもの。
しかし、Brali Jobでは全国にある多数のゲストハウスやホステルに特化して求人が掲載されています。加えて、アジアやヨーロッパでの海外求人も掲載しています。
旅がきっかけで海外移住に興味を持った人にとっても有益。
ゲストハウスやホステルで働くスタッフには、国内外で旅を経験した人が多いです。
旅中に宿泊したゲストハウスやホテルの温かい雰囲気に惹かれ、自分も将来的には宿泊施設で働いてみたいと感じたことのある人は多いでしょう。
オーナーが元旅人というゲストハウスやホステルも珍しくありません。
そのため、ゲストハウスやホステルで働くということは、同僚が自身と同じ「旅が好きな人」ばかりというメリットがあります。
また、自分自身が居心地の良いゲストハウスやホステルに惹かれた経験があれば、宿泊客が何を求めているのかを想像しやすいです。
そのため、一般的な仕事よりも早い段階で仕事を身につけられます。
加えて、"バックパッカーや旅人の求人サイト"を謳っているだけに、求人の中にはTRIP OFF制度と言う、繁忙期でない期間に2週間〜1ヶ月の旅行休暇を待遇に含めている求人もあります。
●休日・休暇
シフトによる。繁忙期でない時に年に一度TRIP OFFがとれます。
(2週間〜1ヶ月程度)●待遇
労災、雇用保険。
住み込みも出来ます。
(光熱費、まかないなど込みで4万円)
TRIP OFF 制度。
一般的な会社では、こうした休暇は認められません。
ゆえに、定職後に泣く泣く旅を"卒業”した人は多いです。しかし、こうした旅行休暇待遇を設けている場所で働けば、安定的な収入を得ながら旅を続けられます。
これは旅好きにとって大きなメリットと言えるでしょう。
Brali jobのメリットとデメリット
Brali jobのメリットについては、上で述べたように
- 全国各地のゲストハウス・ホステル求人に加え、海外の求人もある
- 同僚が旅好きばかり
- 求人によっては旅行休暇がある
の3点が挙げられます。
人生のテーマが「旅」という人には目から鱗のメリットばかりです。
ただ、一方でデメリットも存在します。
それは「応募者と雇用先の間に入るエージェント(仲介人)が存在しない」という点。
そのため、Brali Jobに掲載されている求人に応募する場合、仮に就労先の待遇が求人広告に掲載されている内容と異なっていても全て自己責任です。
求人の中には住み込み案件も存在します。
もし実際の待遇が求人広告内容と異なっていても、住み込みで働かせてもらっている以上、オーナーに「話が違う」と面と向かっては言い辛いでしょう。
仕事の範囲が求人広告に記載されている以上だったとしても、旅好き同士として仲良くなった手前、愚痴や不満は表に出しにくいものです。
個人経営が多いゲストハウスやホステルでは、オーナーがワンマンで肌に合わずに辞めて行く人も多いです。こうした面も応募前に考慮しておくべきでしょう。
これが、応募者と雇用主との間に仲介人がいれば、まずは仲介人に相談できます。
しかし、Brali Jobは求人広告を掲載しているだけなので、トラブルがあっても間に入ってくれるわけではありません。
こうした懸念を踏まえ、一般的な転職サイトや住み込みバイト案件には仲介人が存在するのです。
上記のようなケースに不安を覚えるのであれば、次の項で紹介するリゾートバイトを検討してみると良いでしょう。
リゾートバイトで日本全国を転々と旅しながら稼ぐ
>>>バックパッカーへの支援が手厚いリゾートバイト【リゾートバイトダイブ】
リゾートバイトとは、雇用主側が用意する住み込み寮にて一定期間(短くて1週間前後〜長くて3ヶ月前後)、寮費・水光熱費・食費無料・交通費支給という環境で働ける住み込みのアルバイトです。
地方の行楽地やリゾート地、温泉地の旅館やホテルをはじめとした観光客向け施設(レストランやお土産屋、テーマパークやキャンプ場、海の家などもある)での仕事が主です。
現在、若者の地方離れが著しい日本では、「逆に都会から一時的にでも働き手を地方に呼ぶ手段」としてリゾートバイトが活発化しています。
そのため、リゾートバイトで募集されている求人の多くは比較的容易に採用が決まります。
リゾート地などでプチ移住体験をしたい人と、一人でも多くの働き手が欲しい地方の需要と供給が完全にマッチしている業界と言えるでしょう。
上述したようにリゾートバイトは雇用期間が短いところがメリット。
最短で1週間前後、長くても3ヶ月前後。そのため、職を転々としながら南は沖縄〜北は北海道まで渡り歩いて生きていけるというわけです。
更に、交通費は全て支給されます。
リゾートバイトのメリットとデメリット
リゾートバイトが旅人にとって都合が良い理由は、寮費や水道光熱費などの生活費が全て無料という点だけではありません。
- 一回一回の仕事が期間限定であるため、就労が終わったタイミングで好きに海外旅行できること
- 海外から帰ってきたらリゾートバイトを再開できること
- 仲介人がいるので待遇に不服があっても相談できること
という、3つのメリットの存在が大きいです。
リゾートバイトは生活費が全て無料であるがゆえ、お金が貯まりやすいです。
2ヶ月も働けば30万近くの貯金が可能です。2ヶ月で50万円を貯金する人もいます。
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リゾートバイトなら1ヶ月で20万円は貯金できる。多くのお金を貯められる職種・地域。
リゾートバイトの平均時給は、『リゾートバイトでいくら稼げる?』に記載しているように、1,000〜1,100円程度です。 都内や繁華街でのアルバイト経験がある人なら、それほど稼げるというイメージを持てな ...
雇用期間が終わればフリーの状態となるので、貯めたお金を使って海外旅行へ行けます。
また、リゾートバイトはリゾート地での住み込みバイト案件を専門的に扱う派遣会社に登録した上で始めるので、海外旅行から帰ってきた後に再度仕事を斡旋してもらえるのです。
自身でわざわざ求人を探してアポを取らずとも、派遣会社に待遇条件を投げるだけで見合う求人を紹介してくれます。
この派遣会社の存在は非常に大きいです。
派遣会社は仲介人になるので、就労先の待遇面に不満があれば相談できます。
リゾートバイト派遣会社に登録すると「担当」と呼ばれる、就労から期間満了までの世話をしてくれるサポート係が付きます。
安心感がある上に、旅をしながら働けるので、まさに旅人に向いている稼ぎ方と言えます。
デメリットは、リゾートバイトは非正規雇用であるため(正社員登用もあるにはある)一生続けられるわけではないという点です。
リゾートバイトを利用すれば旅をしながら生活できると言っても非正規である以上、いつかは正社員を目指したいという方も中にはいるでしょう。
こうした方は、リゾートバイトで旅しながら将来的なことを考えておく必要があると言えます。
ただ、派遣会社の担当は正社員登用についてのサポート・相談もしてくれます。
そのため、将来的なことを考えた上でも「旅をしながら稼ぐ」には、リゾートバイトが適していると言えるでしょう。
旅人へのサポートが手厚いリゾートバイト「リゾートバイトダイブ(旧はたらくどっとこむ)」
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リゾートバイトダイブを実際に利用してみた評判・口コミ。担当者の質がめちゃくちゃ良い!他社にはない特徴が盛り沢山の優良派遣会社。
リゾートバイトダイブは、リゾートバイトで資金を貯めて、以下のような夢・目標を実現させたい人へのサポートが手厚い派遣会社です。 従来のリゾートバイト派遣会社と異なり、単に仕事を紹介してくれるだけでなく、 ...
リゾートバイトの派遣会社は複数社存在しますが、その中でもバックパッカーや旅人に対してのサポートが最も手厚い会社が「リゾートバイトダイブ」です。
リゾートバイトダイブは、社長が元々バックパッカーだということもあり「旅 × リゾートバイト × 留学」をテーマに運営が行われています。
具体的に受けられるサポートは
- リゾートバイトでバックパッカー費用を貯めたい人へのカウンセリング
- 留学費用を貯めたい人へのカウンセリングと語学学校への斡旋
- 転々と渡り歩いて稼ぎたいへ、仕事紹介のタイミングを合わせてくれる
と言ったものです。
「旅するためにリゾートバイトを始めたい」という気持ちを考慮した上で仕事を紹介してくれるので、自身のスケジュール都合を通しやすいです。
また、留学に対するサポートも行っているので、バックパッカーとして国内外を周りたい人のみではなく、留学や海外進出を考えている人も登録しておくと良いでしょう。
旅人が稼ぐのに最も適した派遣会社と言えます。
>>>バックパッカーへの支援が手厚いリゾートバイト【リゾートバイトダイブ】
組み合わせでもっと稼ぐ!
今回の記事で紹介した仕事を組み合わせて、旅をしながらもっと稼ぐことも可能です。
例えば「リゾートバイト × SAGOJO」
リゾートバイトで全国を転々としながら、SAGOJOに募集されている各地のおすすめスポット案件などに応募します。
そうすればリゾートバイトで安定的な収入を得ながら、ついでにSAGOJOからの収入も得られるというわけです。
まさに「無名の個人が現実的に旅をしながら稼ぐ方法」と言えるでしょう。
こうした生き方は、それ自体がコンテンツになるため、続けていればファンを増やすことも可能です。
その先には、「行きたい場所に、行きたい時に行って稼ぐ人生」が開けるかもしれません。