リゾートバイトの勤務を開始した後、人によっては辞めたいと思うこともあるでしょう。
リゾートバイトは3ヶ月程度の短期アルバイトなので、勤務環境が少々自分に合わない程度のことであればやり通せます。
ただ、もう1秒でもいたくないと思うほど環境が酷すぎたり、あるいはスケジュール的な都合で辞めざるをえない状況になることもありえるでしょう。
途中で仕事を辞退することは派遣会社にも勤務先にも迷惑がかかるため、褒められた行為とは言えません。
しかし「辞めざるをえない」のであれば、辞めるしか選択肢はないでしょう。
無理に続けても仕方がありません。
私自身も長いリゾートバイト生活の中で、あまりにも求人の情報と実際とのギャップが酷すぎて1度だけ途中辞退した経験があります。
リゾートバイトを途中で辞退したら、どのようなデメリットが生じるのか。
まず、確実に言えるのは「交通費が支給されない」ことです。
2点目に挙げられるのが「金輪際、仕事を紹介してもらえなくなる可能性がある」ということ。
今回の記事では、私自身の経験を基に上記デメリットとリゾートバイトを途中で辞める方法について詳しく述べていきます。
交通費は確実に支給されない
リゾートバイトでは交通費が支給されますが、これには「最初に自分で立て替えて、期間満了後に最後の給料と一緒に支払われる」というルールがあります。
このルールはリゾートバイトを始める前に必ず派遣会社から説明がありますし、求人に記載されている場合もあります。
リゾートバイトの交通費はいくらくらいかかるのでしょう。
例えば、東京から大阪までの移動において、格安の部類に入る高速夜間バスを利用した場合、往復で5,000円程度かかります。
この5,000円を立て替えるわけですが、リゾートバイトを途中辞退すると交通費は支払われません。
なぜなら、リゾートバイト派遣会社は明確に「途中辞退したら交通費を支給しない」と定めているからです。
交通費の支給は労働基準法等で定められている規定ではなく、あくまで会社が独自に定めている規定です。
法律ではなく会社の規定によるものです。
もちろん、もし途中辞退しても支払うとの規定があれば、それは債務不履行なので支払わせることが可能です。
しかし、どこのリゾートバイトも「途中辞退すると交通費は支払わない」と定めています。
そのため、途中辞退すると100%交通費を自腹で支払うことになります。
金輪際、仕事を紹介してもらえなくなる可能性がある(ブラックリスト?)
私は、一度仕事を途中辞退してしまったリゾートバイト派遣会社で、3ヶ月後に再度仕事を紹介してもらおうとコンタクトをとったことがあります。
ただ、会社のホームページを見る限りでは求人がたくさんあるのに、待てど暮らせど仕事を紹介してもらえませんでした。
当然と言えば当然です。
私が途中辞退したという記録が残っているのですから、会社側は「もうこの人に仕事を紹介するのは辞めよう」と決めているわけです。
他の派遣会社でも仕事を紹介してもらえなくなった人もいる(ブラックリストか?)
私の場合、他の派遣会社で問題なく仕事を紹介してもらえたので、今でもリゾートバイトを続けられています。
しかし、リゾートバイトを途中辞退した私の知人の中には、他の派遣会社でも仕事を紹介してもらえない人がいます。
このことからリゾートバイト業界では、途中辞退した人のブラックリストが出回っている可能性があると言えるでしょう。
所属している派遣会社だけならともかく、他の派遣会社のブラックリストに自身の名前が載っているとするならば、金輪際リゾートバイトができないということになります。
今後一切リゾートバイトに関わるつもりのない人であれば構いませんが、再度リゾートバイトをやりたいと思っている人は要注意です。
リゾートバイトを途中で辞めるには?
リゾートバイトを途中で辞める流れは以下の通りです。
- 派遣会社担当に辞めたい旨を伝える
- 派遣会社は穴を埋めるための人員を確保する
- 派遣会社が就労先に、あなたが辞めたがっている旨を伝える
- 就労先の社員に辞めたい旨を伝える
最初に辞めたい旨を伝える相手は、派遣会社の担当です。
派遣会社は、あなたが抜けた"穴"を埋めるため新たな人員を確保する必要があります。
人員を確保できていない時点でリゾートバイターが就労先に辞めたい旨を伝えると、就労先から派遣会社に「どうなっているんだ」とクレームが入るでしょう。
そのため、派遣会社担当に伝えて了承を得た上で、就労先に辞める旨を伝える必要があります。
辞める理由は正直でいい
本当は就労先の環境が自分に合わないから辞めたいのに、「家族の都合で」などと理由を作る人がいます。
辞めるための理由など作らず、率直に思っていることを述べた方が良いです。
例えば、寮環境があまりにも酷すぎる場合。
率直に派遣会社担当に伝えることによって、職場を変えてもらったり綺麗な寮に変えてもらえるケースがあります。
待遇についても然りです。
話に聞いていた待遇と違うのであれば、派遣会社が就労先に交渉してくれることもあります。
わざわざ嘘の理由を作って気を使うくらいなら、率直に気持ちを述べる方が結果的に良い方向に行くことの方が多いです。
派遣会社や就労先にグチグチ言われないか?
もちろん、辞める理由に自身のスケジュール管理が起因する場合は、「社会人としてどうなの?」と少なからず言われます。
これは致し方ないです。
私の知人でリゾートバイトを始めた矢先に就職先が決まり、1週間足らずで途中辞退を申し出た人がいましたが、派遣会社からも就労先の方々からも小言を言われていました。
ただ、上述したように辞めざるをえないのであれば辞めるしか選択肢はないです。
たとえ円満な雰囲気で途中辞退できないにせよ、この経験を教訓にして今後はきちんとスケジュール管理できる人間に成長すれば良いと思います。
途中辞退したら損害賠償請求をされるの?
リゾートバイトを途中辞退したことによって、派遣会社より損害賠償請求されることはあるのか?
これは一概には言えません。
ただ、損害賠償請求には「故意あるいは過失がある上で与えた損害」が必要です。
しかし、労働義務の不履行(ふりこう)と損害との因果関係の立証は困難です。
そのため、リゾートバイトの途中辞退により損害賠償を請求されたケースはありません。
また、途中辞退したからと言って、本来支払われるべきである給料を相殺することはできないので、給料が未払いになる心配はありません。
なんにせよ、辞めたい旨をきちんと派遣会社に伝え、お互いが了承した上で辞めるのであればこうした心配をせずに済みます。
間違ってもバックれ辞めなどはせず、きちんと手順を踏んで辞めるようにしましょう。
スケジュール管理とリサーチをしておこう
リゾートバイトを途中で辞めなくて済むよう、リゾバを始める前にスケジュールをしっかり管理しておきましょう。
リゾートバイトの雇用期間は、短くて数週間〜長くて数ヶ月と様々です。
雇用期間中は就労先に住み込むため、簡単に地元に帰れません(冠婚葬祭であれば話は別)。
地元に帰る必要がないよう、雇用期間中に大切な行事がないかを、リゾバを始める前に確認しておきましょう。
また、求人先のリサーチも大事です。
リゾートバイトを後悔した人達から学ぶ「絶対に後悔しないリゾバの始め方」にて記載しましたが、リゾートバイトを後悔した人は、以下いずれかにギャップを感じたという共通点があります。
- 寮環境
- 仕事内容
- 給料
- 人間関係
上記4項目を自力でリサーチすることは中々難しいですが、きちんとしたリゾバ専門の派遣会社であればアレコレ細かく教えてもらえます。
就労先のリサーチは十分に可能なのです。
スケジュール管理と就労先のリサーチ、この2点さえ行っておけばリゾートバイトを途中で辞める必要はありません。
最終的に満足度の高いリゾートバイト生活を送るために、是非上記内容だけは確認しておきたいですね。