リゾートバイト探しは通常のアルバイト探しよりも慎重になるべきです。
「リゾート地での住み込み生活♪」というポジティブがイメージばかりが先行してしまいがちですが、住み込みの生活とは、裏を返せば逃げ場がないということ。
住み込み先が自分のイメージと全く違う…それどころか自分にとって劣悪と言える環境だった場合、契約期間が長ければ長いほど苦行のような毎日を送ることになります。
実際、「思っていたものと違った」という理由で、契約期間を満了せずにどうにかしてリゾートバイトから逃げ出す人はいます。
私は10年近くリゾートバイトに携わってきたので、リゾートバイトを途中で辞めた人を何人も見てきました。
そして、途中でリゾートバイトを辞めた人には、必ずある共通点があります。
今回の記事では、リゾートバイトを途中で辞めてしまった人の共通点をピックアップして、どうすれば後悔しないリゾートバイト生活を送れるかを述べていきます。
これからリゾートバイトを始めようと思っている人は、是非彼らの共通点を参考にして、理想のリゾートバイトライフ求人を見つけましょう。
リゾートバイトを後悔する人の共通点
リゾートバイトを後悔する人の理由には、必ず以下4つのいずれかが関わっています。
- 寮環境
- 仕事内容
- 給料
- 人間関係
逆に言えば、上記4項目さえ自身が納得できる条件の仕事であれば、リゾートバイトで後悔することはないでしょう。
では、まずは上記4項目のどのような点で後悔するのかを、以下で述べていきます。
寮環境がイメージや話と違った
リゾバを後悔する理由として最も多く挙げられるのが寮環境です。
特に、一人暮らしや寮生活経験、ユースホステルへの宿泊経験がない実家暮らしの若い人は、リゾートバイトの寮に初めて足を踏み入れた瞬間から後悔が始まることがあるほど。
例えば、個室寮と聞いていたので新築ワンルームマンションのような寮をイメージしていたものの、トイレ・風呂・キッチンが共同で合宿所のような場所だった…
プライベートスペースにいる時は居心地が良いが、共同スペースで他人と関わるのが鬱陶しい…
Wifi環境があると聞いていたのに、実際はなかったということも。
稀なケースではありますが、寮が不潔でとても住めた場所でなかったと言う人もいます。
どんなに仕事が良くても寮環境が自分にとって最悪であれば、すぐに逃げ出したくなるでしょう。
仕事で疲れとストレスを感じているのに、寮でもストレスを感じるなんて耐えられません。
住み込み先の寮は、豪華である必要はありませんが最低限疲れを癒せる環境でなくてはならないです。
仮に、不潔な寮で虫も出るけど時給1,500円の仕事と、清潔で過ごしやすいワンルームの寮だけど時給1,000円の仕事があったとしたら、私は断然後者を選びます。
時給が高い低い云々の前に、生活環境が自分にとって酷かったら、遅かれ早かれ心が病んでしまいます。
仕事内容がイメージや話と違った
「ホテルフロントと聞いていたのに、ホテルに急遽併設された売店スタッフに回された」
「いざ入ってみたら中抜けシフトや残業を強制されて、自分の時間が全然作れなかった」
「休日なのに寮の清掃をさせれらた」
などなど、求人広告に書いてあることと、実際の仕事内容・シフトが全然違うという声もリゾバを後悔した人達から聞くことがあります。
求人広告と違うことをさせる職場の共通点として挙げられるのは、「大手チェーン」ではないマイナーな会社が運営している施設ということ。
大手チェーンと違って仕事の範囲が明文化されていないマイナーな会社だと、休日の寮清掃などと言った、どさくさに紛れての無償奉仕を課せられる可能性は確かにあります。
シフトについても同様で、断りにくい雰囲気を作って「ちょっと1時間残業してくれない?」と頼まれることは珍しくありません。
ただ、シフトについては出勤時間が長ければ長いほど給料が増えるので、個人的には過度な長さでなければ、どんどん残業しておいた方が後々嬉しいかとは思います。
給料が見合っていなかった
給料が求人広告と違うという話は聞いたことありませんが、寮環境や仕事内容が話やイメージと違ければ違うほど、給料が見合ってないと感じることでしょう。
そのため、リゾートバイトを始める上では、寮環境や仕事内容が、本当に自分に合っているかどうかのリサーチを可能な限りしておいた方が良いと言えます。
人間関係が最悪だった
「可愛い女の子がたくさんいると聞いたのに、オバさんばかりだった…」という程度であれば、笑い話で済みますが、人間関係で後悔した人達の悩みはもっと深刻です。
たとえば30代くらいの方であれば、周りが10代後半や20代前半の子ばかりで、自分だけが浮いていた…という話をよく聞きます。
上手く立ち回ってご意見番的な存在になれる人や、リーダーシップを取れる人であれば全く苦ではないですが、年下と付き合うのが苦手な人は、時に癇(かん)にさわり不快になることもあるでしょう。
その他には、自分以外の殆どが社員や長期アルバイターで、新入りの自分ばかりが雑用をさせられたというのもよく聞く話です。
そのため、自分が働こうと思っている現場に、どのような人達がいるのかをリサーチできる環境も必要と言えます。
後悔しないリゾートバイトの始め方
上記以外にも、「賄(まかな)いが美味しくなかった」や「職場の周辺に娯楽施設がなくて退屈だった」などの声も挙がっていますが、こうした点は「損した、失敗した」とそれほど感じることはないでしょう。
この程度でリゾートバイトが嫌になるのであれば、リゾートバイトで働くことは諦めた方がよいです。
しかし、上述した「寮環境」「仕事内容」「給料」「人間関係」の条件が想像以上に劣悪だった場合には、たとえ1ヶ月程度の短期であっても、多くの人が辛抱できないでしょう。
では、どうすれば上記のような悪条件のリゾートバイトを避けて、後悔しないリゾートバイト生活を送れるのか。
それは、「信頼と実績のある優良なリゾートバイト派遣会社を通して仕事を探す」ことに尽きると言えます。
派遣会社を利用する
リゾートバイトを始めるには、リゾート地でのバイト案件を専門的に扱う派遣会社を通して仕事を探すのが一般的です。
ただ、リゾートバイト派遣会社は多数存在していて、どの派遣会社が優良でどの派遣会社が悪質なのかは、初心者にはなかなか分かりにくいです。
悪い派遣会社であれば、聞こえの良いことばかりを述べてサッサと派遣先に送り込もうとしてきます。
優良な会社であれば、こちらが上記4項目についてアレコレ聞いてもきちんと実情を教えてくれます。
つまり、就労先のリサーチが十分にできるということです。
私自身もリゾートバイトを始めて10年以上経ちますが、今だに新しい仕事を始める時は派遣会社の担当に事細かく条件を確認します。
実績と信頼のある大手メジャー派遣会社
私の経験からリゾートバイトを始めるなら、必ず以下5社のいずれかを利用することを強くおすすめしています。
上記5社はリゾートバイト業界におけるメジャー会社、携帯電話で言うところの「ドコモ」「ソフトバンク」「au」のような大手です。
いずれも観光経済新聞やテレビなどのメディアで紹介された実績もあり、マイナー派遣会社よりも会員数が多いので信頼性があります。
私自身も利用していますし、有名な会社なので個人情報を預ける分にも心配はいらないです。
各派遣会社には特徴があります。
例えば、アルファリゾートなら温泉旅館全般や仲居の求人が豊富。
リゾートバイトダイブなら、ワーホリや留学、バックパッカーを目標としている人へのサポートが手厚い。
リゾバ.comなら、友達同士の応募歓迎の求人や、1週間前後の超短期求人といった痒いところに手がとどく求人が豊富です。
上記のような特徴にこだわりがなく、とりあえず安心できる会社で働きたいという人はリゾートバイト.comで仕事を探すと良いでしょう。
リゾートバイト.comの特徴は、どこの派遣会社よりも時給が高いという点です。
リゾートバイトの平均時給は1,000円が普通である中、リゾートバイト.comでは時給1,100円や1,200円の求人が豊富です。
時給が高い派遣会社というのは、それだけ営業力や交渉力に長けていて、またスタッフへの支払い賃金の割合を多くしているということです。
多くの人にとって、リゾートバイトの主目的は短期で高額稼ぐことであるはず。
であれば、リゾートバイト.comが一番目標達成を現実的にできる派遣会社と言えるでしょう。
各派遣会社の特徴詳細については、以下の記事も参考にどうぞ。
>>>2023年のリゾートバイトおすすめ派遣会社【厳選7社】リゾバ歴5年以上の専門家が徹底比較。
後悔しないために派遣会社担当に確認しておくこと
派遣会社に登録したら、就業開始から終了までのサポートをしてくれる担当がつきます。
上記4社いずれかであれば、先述したように担当にアレコレ細かく聞けるので、以下の点は就業を開始する前に確認しておきましょう。
その① 寮環境
- 就業先の寮は個室か相部屋か
- 個室寮であればワンルームマンションタイプか一部共同タイプか
- どんな間取りか
- Wifi環境は整っているか
- 周辺にはコンビニやスーパーはあるのか
リゾートバイトの寮は、就業先によって用意しているグレードや形態が違います。
求人に書いてある情報だけでは、中々イメージを掴めないので、上記5点は確認しておきましょう。
私は確認のために寮の写真を送って貰ったこともあります。
プライベートを確保できる寮に滞在したい人は、相部屋よりも個室寮の方が良いでしょう。
個室寮の家具家電設備、住み心地については、以下の記事も参考にどうぞ。
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リゾートバイトの個室寮は天国!他人と距離感を保ちたい人は個室寮に住み込むべし
リゾートバイトの個室寮とは、生活に必要な家具・家電を備えたワンルームタイプの寮を指します。 アパートやマンション生活とほぼ同じ感覚で住み込みできるため、プライベートを確保しながらリゾートバイト生活を送 ...
その② 仕事内容
- 残業は月平均どのくらいか?
- ポジションを変更させられることはあるのか?
- 就労先の会社名
就労先の会社名・店名(ホテル名や旅館名、レストラン名)を聞いて、店の口コミや評価を調査してみるのも一つの手です。
店を利用したお客さんの評価が悪いところは、何かしらバイトの扱いも悪い可能性があります。
逆にお客さんの評価が良い店は、それだけ研ぎ澄まされたマニュアル化ができていて、仕事の範囲が明文化されていると言えます。
ただ、どのような就労先であっても、突然に客足が増えたら残業を強いられることは絶対にあります。
なので、残業については「あって当たり前」くらいの心構えでいて下さい。
リゾートバイト初心者向けのおすすめ職種については、以下の記事を参考にどうぞ。
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リゾートバイトのおすすめ職種ガイド。初心者から経験者まで、あなたに合う仕事13職種を紹介します。
リゾートバイトには様々な職種が存在します。 基本的には観光業(特にホテル関係)の仕事が主であり、多くの仕事が未経験者を歓迎しています。 ただ、人によって職種に向き不向きが必ずあります。 接客業を好きな ...
その③ 給料
給料については、先述したように求人広告に書いてある通りなので、特に細かく確認する必要はありません。
ただ、残業が発生した時のことを考えて「残業・深夜残業の割増」がどのくらいなのかは、一応確認しておきましょう。
参考までに、労基法で定められている賃金は以下のとおりです。
- 時間外労働(残業)の場合、8時間を超えた労働に対しては時給を2割5分増し
- 22:00〜05:00までの労働時間については、深夜労働手当として時給を2割5分増し
- 時間外労働かつ22:00〜05:00までの労働に対しては時給が5割増し
となっています。
その④ 人間関係
- 派遣社員の割合
- 男女比
- 年齢層
一番気にしておきたいのは、派遣社員の割合です。
派遣会社から派遣されている人は、自分と境遇が同じ。
境遇が同じ人が多ければ多い現場ほど、正社員や長期雇用スタッフから自分だけ難癖をつけられることはありません。
また、同じ境遇の人が多ければ、連帯感や安心感が増します。
異性が多い職場を希望するのであれば、スタッフの男女比も聞いておきましょう。
また、年下ばかりの職場は嫌だな…と思う人はスタッフの年齢層も聞いておくと良いです。
>>>30代が多いリゾートバイトを紹介!リゾバは若い子だけじゃない。30代でも浮かない仕事。
いざ入ってみて話が違ったら担当に即連絡
ここまで入念に確認しても、いざ現場に入ってみると話と違っていたという可能性は少なからずあります。
たとえば、リゾートバイト派遣会社の知らない間に、実は就労先が寮を改装していたり、仕事のマニュアルに新しいルールを追加していたりすることもあるからです。
もし話が違っていても、自分の許容できる範囲であれば頑張って仕事を続けましょう。
ただ、許容範囲を超えていた場合は、派遣会社担当に相談しましょう。
上で紹介した4つの派遣会社であれば、交渉力や営業力があるので、就労先にしっかりと対応を要請してくれます。
実際に私自身も、入ってみた寮があまりにも汚くて担当に相談したところ、その日の内に綺麗な寮に変えてもらったことがあります。
大手リゾートバイトを利用するメリットは、こうして派遣社員と就労先の間に入って、しっかりとした対応をしてくれるところにあります。
長くなりましたが、今回記載したことをしっかりと事前確認しておけば、リゾートバイトで後悔することはありえないと思います。
是非、思い出に残るリゾートバイト生活を送るためにも、多少面倒であっても確認を怠らずに、安心できる環境で仕事をしましょう。
リゾートバイトの始め方。応募から就労開始までの期間については、以下の記事を参考にどうぞ。
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