リゾートバイトにおける「洗い場」職種では、主にホテルのバイキング等で使用された食器類、調理器具をひたすらに洗います。
洗い場はリゾートバイトの全職種においては比較的簡単な仕事であり、1日やれば仕事内容にほぼ慣れる…というくらい単純な職種です。
ただ、それは裏を返せば「飽きやすい仕事」と取ってもらって間違い無いです。
今回、筆者はとあるリゾートホテルにて、リゾートバイトの洗い場仕事を体験したきたので、写真付きで仕事内容を詳しく紹介します。
最初に、洗い場の仕事は以下のような人には向いていて、以下の人には向いていないと断言しておきます。
洗い場に向いている人
- 単純作業が好きな人
- 仕事で多くのことを覚えたくない人
- 他人と深くコミュニケーションを取らず黙々と作業するのが好きな人
- 残飯を触るのに抵抗がない人
- 手荒れの心配がない人
洗い場に向いていない人
- 暇な時間に他人とコミュニケーションを取りたい人
- 単調な流れ作業のような仕事が嫌いな人
- 接客業が好きな人
- 残飯を触るのに抵抗がある人
- 手荒れの心配がある人
- 中抜けシフトが嫌な人
洗い場の仕事は、びっくりするくらい本当に黙々と流れ作業が続きます。
筆者の個人的な感想ではありますが、割と他の人とコミュニケーションを取るのが好きな筆者自身は「1ヶ月働くの限界…」と感じました。
ただ、本当に仕事内容自体は楽で、1日で仕事の7割を覚えました。仕事を覚えられるか不安な人にはおすすめできる職種です。
筆者が働いた洗い場仕事の労働条件
(洗い場の作業着。私服の上に防水エプロンをかけ、長靴を履きます)
筆者は以下の労働環境で働きました。
- 職場 / 中規模のリゾートホテル内の洗い場(総客室数188部屋)
- シフト / 中抜けシフト。朝9:00〜12:00→中抜け→夕方19:00〜24:00
- 時給1,200円(22時以降は深夜手当で1.25倍→1,500円)
洗い場は基本的に中抜けシフトになる
洗い場が働く時間帯は、「ホテルの朝食時間」と「ディナー時間」です。そのため、必然的にシフトは中抜けシフトになります(閑散期だと「午前だけ」「午後だけ」のような通しシフトになることもある)。
そのため、中抜けシフトで働きたくないという人は、まず洗い場の求人は選択肢から外すべきでしょう。
ちなみに、夜は遅いです(0時くらいまで働く)。なぜなら、洗い場は一番最後に翌日使う料理人や調理補助が使う調理器具を洗い終わった後に、所定の位置に戻すまでが仕事になるからです。
そのため、午後は始まるのが遅いですが、そのぶん仕事が終わるのも遅いです。筆者も基本的に0時まで働いていました。
洗い場の仕事内容・口コミ。はっきり言って超簡単!
まず、洗い場の現場はこんな感じです。
洗い場の印象と言えば、食洗機から出る湯気でとても暑そうな現場…というイメージがないでしょうか?窓がないですし、閉鎖感もあります。
しかし、実際には空調設備(エアコン)があり、業務用の超強力扇風機が完備されています。そのため、真夏に働いてもそこまで暑くありません(実際、筆者は8月の真夏に働きました)。
ただ、窓がないので職場に閉鎖感があるのは確かです。
(食洗機。基本的にはこの機会に食器を流し込むと、あとは自動で洗ってくれます)
洗い場では基本的に3人1組なって、ローテーションで以下の作業をひたすらにこなします。
- 一人目が食器類を簡単に手洗いする(ご飯粒やソースを落とす)
- 二人目が食器類を次々と食洗機に流す
- 三人目が綺麗になった食器を拭いたり、整理整頓する
一人目が食器類を簡単に手洗いする
まずはバイキングで使用された、大量の食器類や調理器具が運ばれてきます。
その量たるや…まあ凄い。ホテルの洗い場なので、業務用の巨大なシンクが4台ほど設置されているわけですが、その巨大なシンクの中が常に一杯…。というか入りきらない状態です。
「こんなにあるの!?」と初日は驚くこと間違いないです。そのくらい、永遠と使用済みの食器や調理器具が運ばれてきます。
まずは運ばれてきた食器類をスポンジで手洗いします。
洗うと言っても、最初の段階ではこびりついた米やソースを軽く落とすだけです。なんせ数が数なので、一つ一つ家庭での手洗いみたく丁寧に洗っていたら時間がいくらあっても足りません。
軽く汚れを落としたら、食洗機に入れ、食洗機が綺麗に洗ってくれます。
残飯を触る機会が多い
当然ですが、残飯を触る機会は多々あります。仕事が始まって30分もすれば、シンクの中は残飯だらけです。
残飯を触ることは、慣れればどうということはありませんが、やはり気持ちの良いものではありません。
抵抗がある人は洗い場の仕事は無理でしょう。
二人目がひたすら食洗機で洗っていく
二人目の仕事は、簡単に手洗いされた食器類をまとめて食洗機に流し込むことです。
(こんな感じで食器を並べて)
こんな感じで、じゃんじゃん食洗機に流し込んでいきます。
三人目が食器を整頓する
三人目の仕事は、食洗機から出てきた食器類を、上写真のように整頓することです。
綺麗になった食器類は基本的に自然乾燥させますが、食器の種類によっては上写真のように布で拭いて水気をなくします。
洗い場のきつい点は「常に忙しいこと」
洗い場は、仕事開始から仕事終了まで、全力で動き続ける仕事だとイメージしてください。
例えば接客業だと、忙しい時間帯と暇な時間帯にわかれることがあるでしょう。お客様が混み合っている時は猫の手も借りたいくらい忙しいですが、お客様がいない時は従業員同士でお喋りできるくらい暇です。
しかし、洗い場仕事に暇な時間は存在しません。常に食器や調理器具が永遠と運ばれてくるため、全力で動き続けます。と言うか、全力で動き続けないと仕事が終わりません。
閑散期でも忙しい
洗い場の人員数は、お客様の朝食とバイキングの予約数によって配置人数が変わります。予約者数が多い時は、当然洗い場の人員もフルに入れますが、予約者数が少ない時は洗い場の人員も少ないのです。
そのため、ホテルの閑散期であっても、洗い場はギリギリの人数で回しているわけですから、一息つく時間が全然ないのです。
これが洗い場仕事のデメリット。全力で動き続けるので、仕事のあとはグッタリします。
ただ、逆に言えば時間が経つのがものすごく早いです。
個人的には3ヶ月以上の長期では働きたくない
仕事が簡単なのは結構なことですが、上記の内容を見てわかるとおり、1ヶ月も働けばそこそこに飽きるくらいに単純な仕事です。
そのため、個人的に3ヶ月以上の長期契約で働くのはやめておいた方が良いと思います。
まずは1ヶ月程度で短く働いてみて、自分に合っていると判断できたら3ヶ月などに期間延長すると良いです。
黙々と作業したい人、コミュニケーションが苦手な人には最適
他の職種と異なり従業員同士でお喋りできる暇な時間がありません。
そのため、基本的に従業員同士で必要以外の会話をしません。なので黙々と黙って作業したい人や、コミュニケーションが取るのが苦手な人にとっては居心地の良い職種と言えるでしょう。
黙って単純作業を黙々と続けていれば、あっという間に時間がすぎます。
洗い場ではこんな人が働いていた
筆者(30代男性)を除いて、60〜70代の女性が6人、60代の男性が一人いました。
驚いたことに、みなさん見事に大年配です。
このことからも分かるように、洗い場の仕事は肉体的には全くきつくないのです。むしろ楽な部類です。
ただ、上述したように、仕事が合う合わないが人によって極端に分かれやすい職種ではあるため、まずは短い期間で働いてみて、合うようなら延長するという考えで働きはじめるのがおすすめです。
筆者が洗い場仕事を経験した岡山県瀬戸内海でのリゾートバイト体験談については、以下の記事を参考にどうぞ。筆者が住んだ「客室寮」についても、詳しく紹介しています。
>>>【岡山県リゾートバイト】ヒューマニックで洗い場の仕事を体験。瀬戸内海リゾートで楽しいホテル暮らしを満喫してきた。
リゾートバイトの全職種まとめ。楽な仕事から初心者向けの仕事、稼げる仕事まで。リゾバの仕事大図鑑。
>>>リゾートバイトの仕事内容。全15職種の特徴をまとめた「まるわかり図鑑」
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