リゾートバイトの客室清掃(「裏方業務」とも言う)は、リゾバ求人において最も募集数が多い職種です。
主な仕事は、その名のとおりホテル客室の清掃業務を行います。
具体的には以下のとおりです。
- ベッドメイキング(シーツの片付けなど)
- 掃除機がけ
- 客室に備えられているコップなどの洗い物
- バスルームやトイレの掃除
- アメニティやバスタオルの補充
上記の内容を役割分担して行います。
清掃業務について、「力仕事である」「きつい」と記載している記事もありますが、まったく力仕事ではありません。
実際、筆者は2021年の5月ゴールデンウィークの繁忙期に全200部屋の中規模ホテル(全日程満室だった)で客室清掃スタッフとして働きました。
感想としては、楽だし時間が経つのは早いし、なんなら仕事後にジムで筋トレできるくらいの余力があったくらい大した仕事ではありませんでした。
リゾートバイトの派遣として来ているスタッフは、大学生や筆者のような30代が中心でしたが、ホテル側の直雇用で働いているベテラン勢(リゾバ派遣社員に仕事を教えてくれる人達)は、50〜60代のおばちゃん達がほとんどです。
つまり、おばちゃんでも出来る仕事というわけです。
今回の記事では、清掃スタッフ求人への応募を検討している人に向けて、客室清掃の仕事内容を詳しく紹介します。
個人的に客室清掃はリゾートバイトにおいて最も簡単な仕事です。
接客しないので精神的な疲れもありません。
清掃スタッフの1日の流れ
清掃スタッフの仕事は、大抵は朝の9時頃から始まります。
まずは当日お客様がチェックインする部屋の清掃と最終チェックを行い、お客様がチェックアウトした部屋を午後の3時(ホテルのチェックイン時間)までに清掃します。
午後3時以降は、翌日の清掃に備え、パントリーという清掃用具を収納する部屋を整理して1日が終わります。
(パントリー。清掃用具やアメニティ、替えのタオルなどが収納されている)
9時から15時までは客室清掃。15時から17時頃まではパントリーを整理する。これだけです。
客室の清掃に割く時間については、役割にもよりますが1部屋だいたい20分前後といったところです。
清掃スタッフの仕事が簡単な理由
清掃スタッフの仕事が簡単な理由は、主に以下4点によるところが大きいです。
- 接客しない(精神的な疲れがない)
- 仕事を急かされない(スタッフ数が多い)
- 頭で覚えることがない(体で覚えることだけ)
- チームで動くので協力しあえる
接客しない(精神的な疲れがない)
一応、清掃スタッフにも仕事初日のオリエンテーションで、お客様に対する言葉遣いや礼儀作法を一通り教わります。
しかし、実際のところ清掃スタッフがお客様と会う機会があるのは、清掃中にホテル内通路をお客様が通りかかった時くらいです。
お客様を見かけたら笑顔で「こんにちは」と挨拶するのみで、接客は一切行いません。
そのため、クレームをつけられることもありませんし、精神的にかなり楽でした。
仕事を急かされない(スタッフ数が多い)
客室清掃スタッフは、ホテルの仕事において最もスタッフ数が多い職種です。
なぜなら、お客様がチェックイン開始する午後3時(チェックイン開始時間はホテルによっては14時だったり13時の場合もあるが)までに必ず清掃を仕上げなければいけません。
そのため、余分と言えるくらい人員を配置しています。
筆者が働いていた全200部屋のリゾートホテルでは、(リゾバ派遣社員を入れて)40〜50人前後のスタッフがいたと記憶しています。
ゴールデンウィークの繁忙期ではあったものの、なんだかんだで14時過ぎくらいには全ての客室清掃を終え、いつも時間を持て余していました。
「早く動け」とか、仕事で急かされたことは一度もありません。
頭で覚えることがない(体で覚えることだけ)
清掃スタッフはメモを取って仕事を覚えることがありません。
頭で何かを覚えるのではなく、体で覚えるだけです。
例えばベッドメイキングの方法で、シーツをうまく剥がして、新しいシーツを綺麗にピシャッと付ける方法などは回数を重ねれば体が勝手に覚えます。
唯一、頭で覚えたことと言えば、アメニティの並べ方とバスタオルの置き方(畳み方や置く時の向き)くらいです。
(一応タオルの置き方やアメニティの並べ方に細かい決まりがあるものの、1回2回やればすぐに覚えられる程度のもの)
基本的に頭で何かを記憶することがないので、記憶力に自身がない人でも簡単にこなせます。
チームで動くので協力しあえる
清掃スタッフは、「ベッドメイキング係」「掃除機係」「洗い物&バスルーム清掃&アメニティ補充係」など分担してそれぞれの仕事をこなします。
分担しているとは言え、例えばあまりゴミが落ちていない部屋では掃除機かけなんて10分足らずで終わるため、余った時間でアメニティの補充を手伝ったりしていました。
また、ベッドメイキングも慣れたら10分前後で終わらせられることがあるので、余った時間でゴミを集めてあげたりバスタオル等を畳んであげたりします。
こうして協力しあって動くので人間関係の雰囲気が良いのはもちろん、仕事が楽に進みます。
清掃スタッフの仕事内容
では具体的にどのような仕事をしていたのか紹介します。
写真付きで紹介しているのでイメージが掴みやすいかと思います。
ベッドメイキング
(お客様チェックアウト後のベッド)
お客様チェックアウト後の客室ベッドは、上写真のようにクシャクシャになっています。
ベッドメイキング係は新しいシーツを持ってきて、2人1組でこれらベッドを綺麗にします。
まずはザッと全ベッドのシーツを剥がします。
その後はベッドを動かして、シーツをベッド上下にハメ、ピシャッと引っ張って綺麗に張るだけ。
かなり楽な仕事です。最初はシーツを綺麗に張るのが難しく感じますが、数回行えばすぐにコツを掴めます。
ものの10分足らずで、上写真のように綺麗にシーツを張れました。
和室の場合も同様で、布団のシーツを剥がし、新しいシーツに付け替え、その後綺麗に畳むだけ。
高校生でも出来るような簡単な仕事内容です。
掃除機がけ
掃除機がけも本当に簡単。家で掃除機をかける時と感覚的には変わりません。
若干体力を使うことと言えば、掃除機をかけるために和室の座椅子やテーブルを動かすことがあるくらいです。
それ以外で体力を使うことはありません。
掃除機をかけている間は中腰になることが多いので少しだけ腰が疲れますが、上写真を見てわかるとおり40〜50代くらいの女性でも、このとおり楽々と仕事をこなしています。
とにかく満遍なく掃除機をかければ良いだけなので、清掃スタッフの中では取り分けて楽な役割です。
洗い物&バスルーム清掃&アメニティ補充
こちらも仕事は簡単。
まず、使い終わったバスタオル等を全て取り除きます。
その後、客室に備えられているコップやグラス等を洗面台で洗い、バスタブとトイレを掃除。
最後にアメニティを補充するのみです。
トイレやバスタブの清掃と聞くと大変そうに思えるでしょう。
しかし、意外と簡単。
と言うより、トイレもバスタブも毎日掃除されているため、あまり汚れていません。
また、リゾートバイトで募集しているホテルでは大抵大浴場や温泉が付いているため、そもそもバスタブを使う宿泊客すら少ないです(朝に軽くシャワーを浴びる程度の人が少しいるくらい)。
なので、バスタブの掃除は殆ど水を拭くだけだったり、使用されていなかったらタオルを入れ替えるだけです。
グラスの清掃も簡単。
一部屋にグラスが4個、湯呑みが4個ほど備えつけられているので、使用されたグラスのみを洗面台で洗うだけです。これも10分程度で終わります。
基本的に清掃スタッフの仕事はこんな感じ。
3〜4日程度の出勤で慣れます。筆者の場合は3日目くらいでほぼ要領を掴めて、自分のペースで清掃していました。
初めてのリゾバにおすすめの職種
客室清掃は、とにかく小難しい事を覚えなくで良いので簡単です。
高校生でもこなせる仕事です(実際、筆者が働いたリゾートホテルにはホテル直雇用の高校生アルバイトがいた)。
また、上述したとおり、接客をしないので「身だしなみがどう」とか「言葉遣いがどう」とか、精神的なストレスも感じません。
筆者の感覚で言えばリゾバ職種の中では一番楽な仕事だと断言できます。
初めてのリゾートバイトで仕事内容に不安を覚えている人であれば、真っ先に客室清掃スタッフへの応募を強くおすすめします。
そのくらい簡単で、大したことない仕事でした。
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