(石垣島の観光名所「平久保崎」)
沖縄は、リゾートバイトにおいて最も人気で求人数が多い地域です。
ご存知の通り沖縄は、一大リゾート地として年間を通して国内外観光客からの安定した旅行需要を獲得しています。
そのため、リゾートバイトの求人は観光客向けの施設スタッフ(ホテル・レストラン・アクティビティ)を中心に一年中多いです。
しかし一方で、賃金が他県に比べて低いために、若年層(15〜24歳)の離職率が非常に高い地域でもあります。
そのため、時給が低いせいで売り手市場になっているのが沖縄リゾートバイトの現状です。
沖縄リゾートバイトの平均時給は900円。
筆者は日本全国数々の地域でリゾバを経験してきましたが、時給に関してはワーストワンと言っても過言ではありません。
ただ、求人は選び放題かつ、余程人間性に問題がない人でなければ、応募すればまず受かります。
そして、沖縄リゾバが持つ以下のようなポジティブなイメージは、本当に存在していると断言できます。
- 自然豊かな環境でスローライフ
- 多くのリゾートアルバイター達との出会い
- 食べ物や水、空気が美味しい
- いつでも綺麗な海へ行ける
- 観光地がたくさんあって充実した休日を過ごせる
実際に筆者は2019年の7月〜10月にかけて、沖縄本島・石垣島にてそれぞれ2ヶ月間のリゾートバイトを体験してきました。
(宮古島を代表するビーチ「与那覇前浜」)
いずれも時給880円〜900円程度であったため、稼ぐことを第一の目的としているのであれば沖縄で働くべきではないと感じたのが正直なところ。
(1ヶ月の給料は手取りで17万円程度でした。詳細は後述)
これから沖縄でのリゾートバイトを検討している人に伝えたいことは、給料は二の次!「体験」を重視する人におすすめ。
ということです。
都会での生活に疲れた人が、癒しを求めてプチ移住体験をするのには本当におすすめです。
今回の記事では、沖縄でのリゾートバイトに興味がある人に向けて
- 本島と離島における生活環境・寮などの違い
- 沖縄で働くリゾートアルバイターの年齢層
- 沖縄リゾバで稼げた額の詳細
- 効率的な求人の探し方
を、筆者の体験談を交えながら詳しく解説します。
実際にどんな求人があるのかを早速見てみたい人は、以下の沖縄求人が最も多いリゾートバイト派遣会社より確認できます。
最も求人が多くなるのは、沖縄旅行ハイシーズンでもある6月半ば〜7月上旬です。
毎年3月〜4月頃より、6月以降に就労する求人も掲載されていきます。
とは言え、上述したように沖縄リゾバは売り手市場です。早い者勝ちとは言え、いつ見ても即時働ける求人が掲載されているのがメリット。
そのため、あせらずゆっくりと各求人を見比べて応募すると良いです。
沖縄リゾバ体験談。本島・石垣島の仕事・寮環境等の違い
筆者が働いたのは本島と離島(石垣島)の2ヶ所。
初めての沖縄でしたが、まず感じたのが本島と離島とでは、同じ沖縄とは思えないほど雰囲気(仕事内容・職場環境・寮環境など)が異なるという点。
- 沖縄本島 = 観光施設が多くて都会的。買い物・グルメスポットも多い。学生など若年層のリゾートアルバイターは意外と多くはない
- 石垣島 = 離島とは言えドンキホーテやカフェが多く、思ったより田舎ではない。最も過ごしやすくておすすめ。海も綺麗
沖縄本島は都会!中心部はスローライフとは程遠いが、何でも揃っていて便利!
(沖縄随一の繁華街。那覇市内にある国際通り)
筆者が最初に働いたのは、県庁所在地である那覇市は随一の繁華街「国際通り」。
何も沖縄のことを知らなかったので、「まずは中心部で働いてみよう!」と思った次第です。
到着してみてびっくり。沖縄と言えばひたすらに青い海が広がる田舎を想像していたのですが、那覇市はめちゃくちゃ都会です。
ある程度は栄えているとは聞いていたものの…。青い海は?山は?大自然はどこ?
筆者が働いている福岡と何も変わりないじゃん!と、最初はガッカリしたのを覚えています。
台湾人と韓国人の観光客だらけで仕事は大忙し!
筆者が那覇で働いた場所は、国際通りにある高級ホテルでのレストランホール。
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リゾートバイトのレストランホール体験談!仕事内容や給料、1日のスケジュールを詳しく解説!
リゾートバイトのレストランホールの仕事は、ファミレス等の一般的な街バイトの仕事内容とは異なります。 リゾートバイトのレストランホールの仕事場は、ホテル内に併設されているレストランです。 (リゾートバイ ...
時給は900円でした。
那覇市に到着した時から、やたらと外国人(主に台湾人と韓国人)を見かけていたので、仕事は忙しいだろうなあと覚悟はしていました。
もうね、めちゃくちゃ忙しかったですよ。
沖縄への外国人旅行者の6割は、台湾人と韓国人が占めています。
筆者が働いたホテルは国際通りでも随一の高級ホテルだったので、朝の朝食会場セッティングから夕方のディナーセッティングまで休む暇は一切なし。
「え?沖縄の人って時間にゆるいんじゃなかったの…?」と思うほど、ひっきりなしに仕事をまかされます。
良くも悪くも都会化しているのが那覇市。
那覇市で働く場合、普通に都会で仕事しているのと感覚に違いはありません。
よって、仕事中はそれほど面白くはなかったというのが正直な感想です。
都会ゆえに何でも揃っていて生活は便利だった
しかし、後述する石垣島や宮古島に比べると、当然ながら何もかもが揃っていたので、生活には全く困らなかったのは事実。
また、離島に比べると本島の方が寮環境も充実しています。
筆者が那覇で住んでいたリゾバ寮は18平米ほどのワンルームマンション。
1Rタイプの個室寮です。
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リゾートバイトの個室寮とは、生活に必要な家具・家電を備えたワンルームタイプの寮を指します。 アパートやマンション生活とほぼ同じ感覚で住み込みできるため、プライベートを確保しながらリゾートバイト生活を送 ...
徒歩圏内にコンビニ・カフェ・買い物スポットがあり、生活には何の不便も感じません。
18平米もの広さがある1Rタイプ個室寮なので、窮屈にも感じず、快適に寮生活を送れました。
また、さすが高級ホテルが用意している寮なので、建物全体に清掃が行き届いていて綺麗です。
那覇市で働くにおいて、生活環境・寮環境に不満を感じる人はいないでしょう。
とは言え、単純に都会的で寮環境も良いだけなら、別に沖縄じゃなくてもいいじゃない!と感じる人もいるでしょう。
しかし、那覇は都会と言えど、やはり沖縄らしい点も十分にあるんです。
国際通りから歩いて行ける「波の上ビーチ」で沖縄らしさを感じられる!
国際通りから約2kmの場所には「波の上ビーチ」という、那覇で唯一遊泳可能なビーチが存在します。
上写真の通りバイパスビューであるため、その他ビーチと違って水平線は望めません。
しかし、水質はすこぶる綺麗。
砂の質も良いです。さすが沖縄。寝転んで日焼けしたり、海水浴できます。
那覇でのリゾートバイト中、唯一沖縄らしさを感じられたのは、この波の上ビーチです。
本島で働くなら那覇市内よりも「恩納村」をおすすめする理由
沖縄本島で働きたい人には、那覇市内よりも恩納村(おんなそん)で働くことを強くおすすめします。
恩納村は、本島の中部に位置するリゾートエリアです。
ホテルや民宿、ビーチなどの観光資源を多く有しているため、実は本島のリゾバ求人は那覇市よりも恩納村の方が圧倒的に多いのです。
沖縄本島における屈指のリゾートエリアでもあるため、那覇市で働くよりも絶対に沖縄らしさを味わえます。
筆者は那覇市で働いている間、休日に一度だけリゾバ派遣会社の社員さんと恩納村へ遊びに行きましたが、足を運んでみてびっくり。
「恩納村の方がイメージしていた沖縄に近い…」
綺麗な海、シュノーケリングを楽しむ人々、自然が広がる景色。
筆者と同じように沖縄各地をリゾートバイトで転々としているアルバイターも「那覇市内で働くより、絶対に恩納村の方が楽しい」と一押ししていました。
確かに恩納村の方が求人数も多いため、仕事を選べます。
また、多くの仕事はホテル関係であるため、那覇市内同様に寮環境もしっかりとしています。
休日はシュノーケリングはじめ、ダイビングなどのマリンスポーツを楽しめます。那覇市よりも沖縄らしい生活を送れるでしょう。
沖縄本島で働きたい人は、是非恩納村での就労を検討してみてはいかがでしょうか。
石垣島は最もバランスの取れた離島。程よい都会加減と自然が調和している。おすすめの離島
個人的に、沖縄に存在する数ある離島の中でもリゾートバイトに最もおすすめなのが石垣島です。
石垣島は人口約4万9千人、那覇市から南西に約410km離れている離島です。
石垣島は日本を代表するダイビングスポットであり、景勝地や岬、展望台などの自然を楽しめる観光名所が多いです。
それでいて、市街地にはドンキホーテがあり、多くのカフェが並び、24時間営業のファミリーマートもあります。
(石垣島の街並み)
一言で言うと「バランスの取れた離島」
自然が広がり、それでいて不便もない。
個人的にも沖縄でリゾートバイトを検討しているのであれば、絶対に石垣島がおすすめ!と自信を持って言えます。
観光系の仕事が主
石垣島でのリゾートバイトは、主にフサキビーチや真栄里ビーチ周辺での、ホテル・レストラン・アクティビティスタッフと言った観光業が中心です。
フサキビーチも真栄里ビーチも、西表島や黒島などの八重山諸島へ行くフェリー乗り場から比較的近い場所にあるのがポイント。
そのため、休日はフェリーに乗って他の離島へ遊びに行くこともできます。
筆者は、石垣島でのリゾートバイト中、2連休を使って西表島の民宿に宿泊して観光をも楽しんでいました。
(ただし、こういったことをすると貯金が貯まらないのがデメリット)
(西表島で一番のロングビーチ「南風見田(はえみだ)の浜」)
筆者が働いていたのは、フサキビーチでのこれまたレストランホール。
もうね、はっきり言って最高です。
フサキビーチのホテルの多くは海辺に建っています。リゾバ寮もホテルの近辺。
そのため、寮を出たら目の前に青い海が広がっている環境で2ヶ月過ごせました。
「これだよ!これ!これが求めていた沖縄だ!」
毎日、そう思わせてくれる環境で2ヶ月間たっぷりと仕事に励めました。
もちろん、仕事は決して楽ではありません。
平成29年、石垣島はトリップアドバイザーで「世界で人気急上昇中の観光地第1位」に選出されたほどの観光名所。
石垣島を訪れる観光客の5人に1人が外国人(台湾・香港・中国全土が圧倒的割合)。
そんなわけで、本州なら大して忙しくもないレストランホールの仕事も、石垣島だとてんやわんやの毎日…
1日8時間労働でしたが、終わるとグッタリしてしまうほど忙しかったのが強く記憶に残っています。
それでも石垣島のリゾートバイトは本当にプライスレス!
石垣島リゾートバイトの時給は850円でした。
勤務時間は1日8時間。週休1日。
社会保険等を引いた1ヶ月の手取り額は14万円前後…
確かに稼ぐことだけを目的にしているのであれば、あまり効率が良いとは言えません。
しかし、24時間いつでも海に遊びに行けて、大自然に囲まれた環境で過ごす毎日は最高です。
ちなみに、寮は上写真のような畳張りの個室寮。
広さは15平米ほど。勤務先のホテルが借り上げしている民宿のような場所でした。
本島でリゾバしていた時の寮ほど綺麗ではありませんが、十分住めるレベル。
石垣島のリゾートバイトだと(勤務先にもよるが)、個室寮は大体こんな感じです。民宿のような部屋が多いです。
繰り返しになりますが、沖縄でリゾートバイトを検討しているのであれば、石垣島は本当におすすめ。
自然を味わえて不便がない。こんな場所日本中探しても中々ないです。
沖縄リゾートバイトで最も思い出に残った勤務地となりました。
沖縄リゾートバイトはどんな人が多いの?
本島でも離島でも言えることは、基本的には若年層(19歳〜26歳くらいまでの人)が多いです。
特に大学生は本島よりも離島に集中しやすい傾向にあります。
筆者が本島で働いていた時期は7月と8月。
大学生の夏休みに差し掛かる時期ですが、大学生とフリーターの割合は
大学生3:フリーター7と言ったところでした。
リゾートバイト派遣会社の担当にも聞いたところ、大学生はスローライフを求めて離島を希望する人が多いとのこと。
大学生は、お金よりも都会を離れて自然に囲まれた生活を望む傾向にあるということですね。
一方、本島は20歳〜26歳くらいのフリーターが多かったです。
また、筆者同様に30代のリゾートアルバイターも全体の1割程度ですがいました。
30代は稼ぐことを何よりも優先して仕事を選んでいるため、そもそも沖縄を選択する人は少ないです。
大学生の長期休み時期、離島には大学生が集中する
筆者が石垣島で働いていた9月〜10月。
もう大学の夏休みはとっくに終了していると言うのに、筆者の勤務先だけでも10人もの大学生がいました。
話を聞いてみると、なんと大学を休学してまで石垣島でリゾートバイトをしているとのこと。
また、7月〜8月(大学の夏休み中)の石垣島は、9割が全国から集まった大学生のリゾートアルバイターで構成されていたというから驚き。
それほど大学生は離島に集中します。
もし、沖縄リゾートバイトで同じ大学生との出会いを求めている人は、離島で働くのがおすすめです。
逆にフリーターの人で、同じフリーターと出会いたいという人は、離島ではなく本島で働くと良いです。
いずれにせよ、冒頭で紹介した沖縄リゾバ求人が多い派遣会社では、登録後に「担当」と呼ばれる就労から勤務終了までの世話をしてくれるスタッフが付きます。
担当は、各求人の就労先における
- 年齢層
- 男女比
等を詳しく教えてくれます。出会いを求める人は、担当に就労先の状況を聞いて応募すると良いです。
沖縄リゾートバイトの給料。1ヶ月の手取り総額は17万円でした!
以下は、沖縄本島(那覇市国際通りのホテルでのレストランホール)でのリゾートバイトにおける給与明細です。
手取り総額は17,4791円でした。
労働条件および待遇は以下の通り。
- 仕事内容 / レストランホール
- 給与 / 時給900円(時間外手当1,125円)
- 勤務時間 / AM7:30〜11:30,PM18:00〜22:00
(実働8時間の中抜けシフト制) - 休日休暇 / 4週4休の変形週休制
- 待遇/食事1日2食付き(出勤日のみ)、寮費無料、水光熱費無料、往復交通費支給
月の休みは4日のみ。
残業は合計10時間でした。
1日8時間労働とは言え、月休み4日のみなので「結構働いたな」という感想。
しかし、それでも手取り総額は17万円程度…
17万円のうち、『リゾートバイトの生活費を抑える方法を公開。1ヶ月4万円で不自由なく過ごせます』にも記載している通り、1ヶ月の生活費が約4万円発生しました。
つまり、貯金に回せた額は月13万円程度でした。
13万円という数字を多いと捉えるか少ないと捉えるかは人それぞれですが、筆者の感覚で言えば「リゾートバイト」にしては少ないです。
沖縄リゾバ最大のデメリットは給料が低いこと。それだけが嫌だった
繰り返しになりますが、沖縄は全国のリゾバ求人の中でもワーストワンと言っても過言ではない給料の低さです。
一般的にリゾートバイトの給料は、『リゾートバイトでいくら稼げる?給料と貯金額を最高に高めるコツ。』でも述べているように、
- 時給が1,000円以下なら安い
- 1,000円以上ならまずまず
- 1,200円や1,300円なら高い
といったところ。
しかし、沖縄がリゾートバイトにおいて最高の環境なのは間違いありません。
環境だけで言えば、全ての都道府県に比べてナンバーワン。
そのため、冒頭でも述べたように沖縄でリゾートバイトをするなら、稼ぐことよりも体験を重視するべき!だと、強く主張しておきます。
沖縄リゾートバイト求人の探し方
沖縄のリゾートバイトを斡旋する派遣会社は数多く存在します。
その中でも、特に沖縄のリゾバ求人を多く扱っているのが、アルファリゾートです。
>>>沖縄リゾートバイト求人が一番多い会社【アルファリゾート】
他の派遣会社だと沖縄のリゾバ求人は、せいぜい20〜30件程度。
しかし、リゾバ.comであれば時期にもよりますが、70件近くの沖縄リゾートバイト求人を掲載しています。
言うまでもなく、リゾートバイト求人は多ければ多いほどベター。
様々な求人を見比べて、一番自身の希望とマッチした求人に応募できる確率が高まるからです。
沖縄でのリゾートバイトを検討している人は、是非とも上記アルファリゾートで求人を探してみてはいかがでしょうか。
確かに沖縄でのリゾートバイトは給料は安いです。しかし、その他の地域に比べると、都会では絶対に味わえない癒しを体感できます。
プチ移住体験として、沖縄でリゾートバイトしてみるのも良い経験になりますよ。