リゾートバイトは基本的に食費・寮費・水光熱費が無料です。
また、自宅から勤務地までの往復交通費はリゾートバイト派遣会社より支給されます。
そのため「生活費も支出も0円!」「稼いだ給料は全て貯金に回せる」と謳っているリゾートバイト派遣会社は少なくありません。
しかし、実際にリゾートバイトを始めてみると、思いもよらぬ部分で出費が発生します。
例えば観光費用。せっかくリゾート地に来たのですから、1日くらいは観光したい人は多いでしょう。
また、休憩中に飲むジュース、消耗品(シャンプー等)、場合によってはリゾバ仲間との飲み会で発生する交際費などを含めると、なんだかんだで1ヶ月に3万円前後は生活費が発生すると考えておいた方が良いです。
リゾートバイトに慣れている人(リピーターや2ヶ月目以降の人)であれば、1ヶ月の生活費を2万円程度に抑えられます。
しかし、リゾートバイトが初めての人であれば、まずは1ヶ月の生活費は3万円を目安に設定しておきましょう。
最初から支出を抑えることばかりを考えると、間違いなくストレスが溜まります。
今回の記事では、
- 1ヶ月3万円のリゾバ生活費の内訳
- 生活費を極力0円に抑える方法
- 給料の前払い制度を利用する方法
- リゾートバイト生活に必要な初期費用
について詳しく解説しています。
この記事を参考に、リゾートバイト中の生活費がいくら発生するのかを把握しておきましょう。
そうすれば、自身がリゾートバイトでいくら貯金できるのか見当がつきます。
1ヶ月のリゾートバイト生活費。約3万円の内訳
以下は、筆者が「1日3食の食事付き・寮費無料・水光熱費無料・交通費支給・Wifi環境あり」の勤務地で働いていた時に発生した1ヶ月の生活費の内訳です。
生活費内訳
- 食費…約8,000円
- 観光費用…約10,000円
- 交際費…約10,000円
- 雑費(ジュース、消耗品など)…約7,400円
- 計35,400円
もちろん、人によって発生する金額は異なるでしょう。観光に一切興味がなくて、1円も観光費用が発生しない人もいます。
上記の内訳は、あくまで一例として捉えて頂ければ幸いです。
食費…約8,000円
「1日3食の食事付きの環境で、なぜ食費が月に8,000円も発生するの!?」と疑問に思われた方もいるでしょう。
実はリゾートバイトで提供される食事は出勤日のみという場合が多いからです。
(リゾートバイト求人の待遇欄。食事に関しては、「勤務日のみ無料」と記載されている)
上求人の場合、休日も社員食堂の利用自体は可能です。しかし、休日の食事は有料です。こうした勤務先は珍しくありません。
筆者の場合を例に出すと、「勤務日は1日3食の食事提供あり。休日の食事提供は無し」という待遇でした。
筆者の1ヶ月の出勤日数は22日だったので、月の休日は8日間。
休日1日に発生した食費は500円 x 2食 = 計1日1,000円。
そのため、1ヶ月で約8,000円の食費が発生しました。
勤務先によって、提供される食事回数、休日の食事提供有無は異なります。
休日も食事提供がある勤務地もあれば、勤務日でも食事提供が有料の勤務地も存在します。
(食事が1食200円のリゾートバイト求人)
言わずもがな、生活費を抑えるためには食費無料なのはもちろん、休日も無料で食事提供してくれる勤務地で働くのがベストです。
リゾートバイトで提供される食事は基本的に美味しいので、休日も無料で食事を提供してもらわないと損した気分になります。
(リゾートバイトで食べられる無料の食事)
リゾートバイトで提供される食事・賄いの内容については、以下の記事を参考にどうぞ。写真付きで詳しく解説しています。
-
リゾートバイトの食事事情。自炊は不要。社員食堂、弁当、まかないを写真付きで紹介。
リゾートバイトでは、基本的に以下4つの形態いずれかで食事の補助があります。 社員食堂での食事 まかない 弁当 食事手当(1日1,000円くらい。自炊するか都度ご飯を購入することになる) どの形態の食事 ...
観光費用…約10,000円
筆者が働いていた大分県・由布院では観光地が多かったため、1ヶ月で合計約10,000円の観光費用が発生しました。
休日に博物館やミニテーマパークに行って入場料を支払ったり、家族へのお土産を購入したり、お洒落なカフェに行ったりしていました。
それでも1万円で済んだので安い方だと思います。
観光に発生する費用は人によって異なるでしょう。
同僚のリゾートアルバイターの中には、観光費用が20,000円ちかく発生した人がいます。
一方で、全く観光に興味がない人は、1円も観光費用が発生していませんでした。
また、例えばスキー場リゾートバイトのように、「リフト券無料。スキー・スノボ用具レンタル無料」だと、休日にゲレンデでスキー・スノボを楽しむ分には1円も費用が発生しません。
せっかくなので観光費は生活費に入れておきたい
筆者個人の考えとしては、せっかくリゾートバイトで非日常を味わえる地に来るのだから、観光しないと勿体無いと思っています。
リゾートバイトで働く勤務地は観光地・行楽地がほとんどなので、観光は本当に楽しいです。
とは言え、観光費にお金を使いすぎたのでは、元も子もありません。
そこで、せめて1万円くらいなら観光に使ってもいいのではないか?と考えています。
休日に寮に篭ってネットを見るのも悪くはありませんが、せっかくならお財布と相談しながら観光でリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
交際費…約10,000円
交際費とは、主に同僚のリゾートアルバイター達との飲み代を指します。
リゾバで知り合った人と飲み会!!!!!🍻🍻 pic.twitter.com/piVjAddguK
— color-full (@color_full0302) May 2, 2021
『出会い目的でリゾートバイトを始める人必見!出会える場所とリゾバでモテる方法を教えるよ』に記載しているように、リゾバは出会いが豊富です。
特に大学生の夏休み・春休みの時期は、全国から大学生が集まるため、自然とポジティブな人間関係が広がります。
筆者が体験した1ヶ月のリゾートバイト中に、飲み会は2回開かれました。
1回の飲み会で約5,000円を消費したため、合計で10,000円の支出となりました。
こうした交際費も上述した観光費と同様で、筆者個人としては10,000円くらいなら生活費に入れておいた方が良いと考えています。
なぜなら、飲み会に参加すると、早い段階で同僚のリゾートアルバイター達と打ち解けられます。
同僚と仲良くなると、仕事の合間に楽しく雑談できたり、自然とチームワークが向上して、仕事がはかどります。
1度くらいは、同僚と飲んだり遊んだりしてコミュニケーションを取るのもおすすめですよ。
より非日常で楽しいリゾートバイト生活を送れます。
雑費…約7,400円
雑費は、主に以下の消耗品が発生しました。
- 部屋干し洗剤(7袋入り)…1,000円
- 旅行用シャンプー・ボディーソープセット…1,200円
- 仕事の休憩中に飲んだジュース…計2,200円(1日100の飲み物を1本購入)
- 寮での生活中に飲む水・お茶やお菓子等…3,000円
部屋干し洗剤やシャンプー・ボディーソープは、自宅から旅行用のものを持ち込みましたが、いかんせん旅行用なので、2週間足らずで全て消費しました。
そのため、1ヶ月のリゾートバイトを終えるまでに、残り2週間分をコンビニで購入しました。
また、休憩中には1本は100円のジュースを購入していました。
ストイックに社員食堂のお茶や冷水を空ペットボトルに入れて飲むこともできましたが、さすがに休憩中くらいは、甘い物や炭酸水を飲みたいです。
このくらいは生活費に入れておかないとストレスが溜まります。
よって、筆者の場合は2,200円のジュース代が発生しました。
その他、寮で飲むお茶や水、アイスなどのお菓子代が1ヶ月で約3,000円発生しました。
これらおやつも、ストイックに生活すれば抑えられないこともありませんが、さすがにおやつですら我慢するとストレスが溜まります。
食べたい物、飲みたい物くらいは素直に買う方が良いです。
トイレットペーパーやティッシュペーパーは寮に完備してある
トイレットペーパー、ティッシュペーパーについては、寮に予備も含めて完備してあります。
万が一予備も消耗してしまった場合は、人事部に言えば予備をくれます。
1ヶ月の生活費は多めに5万円は用意しておこう
以上が1ヶ月のリゾートバイト中に発生した生活費です。
大体3万〜4万、人によってはもっと発生する可能性もあるでしょう。
最初は観光などする気がなくても、いざ現地に住み始めると魅力的な観光地が見つかり、やはり観光費が必要になるケースも考えられます。
そのため、余裕を持って1ヶ月のリゾートバイト生活費は、5万円は用意しておいた方がストレスなく生活できます。
リゾートバイトの生活費を限りなく0円にする方法
せっかく稼ぎに来たのに、生活費に3万も4万も発生させたくない人もいるでしょう。
そこで、リゾートバイトの生活費を限りなく0円にする方法として、求人を探す際に以下の2点に注目してみてほしいです。
- 休日も食事提供がある求人に応募する(食費が浮く)
- 無料で温泉に入れる勤務地やスキー場で働く(観光費が浮く)
休日も食事提供がある求人に応募する
休日でも食事を無料で提供してくれる勤務地もあります。
こうした勤務地で働けば、上述した1ヶ月8,000円の食費を抑えられます。
リゾートバイト求人を探す際には、求人の待遇欄にある「食事」の項目をよく確認しましょう。
もしくはリゾートバイト派遣会社の担当者に「休日も食事提供がある勤務地で働きたい」と伝えましょう。
食事提供が充実した勤務地を紹介してもらえます。
無料で温泉に入れる勤務先やジム・プール施設が利用できる場所で働く
北海道のトマムやルスツといった大型のオールシーズンリゾートでは、「温泉利用OK」「ジム・プール施設利用OK」の求人が数多くあります。
こうした勤務先で働けば、休日に観光に出かけなくても、勤務先の温泉やプールといった施設を利用して1日を過ごせます。
観光費用が発生しないのがメリットです。
実際、筆者もトマムやルスツで働いた時は、1回は札幌観光に出かけたこともありましたが、他の日は全てリゾート内の施設を無料利用して過ごしていました。
そのため、観光費は5,000円程度しか発生しませんでした。
観光費にお金をかけたくない人は、トマムやルスツで働くのがおすすめです。
>>>トマム・ルスツのリゾバ求人が多いリゾートバイト派遣会社
トマム、ルスツでのリゾートバイト体験談については、以下の記事を参考にどうぞ。
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【体験談】トマムでのリゾートバイトが楽しくて最高だった!仕事内容や生活環境を詳しく解説します。
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ルスツリゾートバイト体験談!おすすめ職種や休日の過ごし方などを詳しく解説します。
(ルスツリゾートの遊園地) ルスツとは、北海道の虻田郡留寿都村あぶたぐん るすつむらに位置する、北海道最大のリゾート施設「ルスツリゾート」のことを指します。 ルスツリゾートは、東京ドーム約178個分( ...
また、冬であればスキー場で働くのもおすすめです。
上述したように、スキー場でのリゾートバイトは「無料のリフト券付き」「スキー・スノボ用品のレンタルが無料」といった特典があります。
休日にスキー・スノボを楽しむのは無料です。観光費用が発生しません。
スキー場リゾートバイトの体験談、おすすめ勤務地については、以下の記事を参考にどうぞ。
-
スキー場リゾートバイト体験談|おすすめ勤務地・職種・寮の様子を紹介!
スキー場リゾートバイトとは、11月上旬〜3月下旬にかけて、主に北海道・長野・群馬・新潟・広島などのスキー場で募集される住み込みの派遣アルバイトです。 仕事内容は、スキー場でのリフト係やレンタル受付スタ ...
リゾートバイト生活中の自炊は現実的ではない
生活費を少しでも抑えるために、自炊してみてはどうだろう?と思われる人もいるでしょう。
しかし、リゾートバイト生活中の自炊は不可能とまでは言いませんが、現実的ではありません。
なぜなら、寮には自炊に必要な「炊飯器」「食器類」が完備されていません。
また、寮によっては、そもそもキッチンが設備されていない場合もあります。
仮にリゾートバイト生活中に自炊するのであれば、以下3点の条件を満たす必要があります。
- 炊飯器を寮に郵送する
- 食器類、調理道具を寮に郵送する
- 寮にキッチンが完備されている
わざわざ炊飯器や調理道具、食器類を自宅から寮に送るのは面倒です。
しかも郵送費用は自腹です。
また、寮によって私物の郵送可否が異なります。
ここまで条件が揃った求人を探すくらいなら、休日も食事提供してくれる求人を探す方が早いです。
そのため、リゾートバイトで自炊をしている人は殆どいません。
筆者は5年以上リゾートバイトを経験していますが、今まで自炊をしている人を見たのは1回だけです。
筆者自身も自炊なんてしたことありません。
自炊して食費を浮かす考えは、現実的ではありません。
生活費が足りなくなったら給料の前払い制度を利用しよう
当サイトでおすすめしているリゾートバイト派遣会社では、以下のように給料の前払い制度を設けています。
派遣会社名 | 上限金額 | 条件 |
アルファ リゾート |
|
|
リゾート バイト.com |
5万円まで | 月に2回まで利用可能 |
ワクトリ (Work Trip) |
5万円まで |
|
リゾート バイトダイブ |
2万〜 5万円まで |
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リゾバ.com |
|
特に無し |
各社とも条件を設けてはいますが、2万〜最大10万円の給料前払い制度を利用できます。
2ヶ月や3ヶ月以上の長期で働く場合、生活費が足りなくなることもあるでしょう。
その場合には給料の前払い制度を利用すると良いです。
給料の前払いは、あくまで前払いであって、前借りではありません。
上表の条件に記載しているように、実働稼働日があってはじめて利用できる制度です。
働いていない段階で給料を前借りすることはできません。要注意。
リゾバ2ヶ月目からは生活費を2万円程度に抑えることも可能
2ヶ月や3ヶ月働く人は、2ヶ月目からは生活費をもっと抑えられるでしょう。
実際、筆者の生活費は2ヶ月目から2万円程度に収まりました。
筆者の2ヶ月目からの生活費の内訳は以下のとおりです。
2ヶ月目の生活費内訳
- 食費…約8,000円
- 観光費用…約5,000円
- 交際費…約5,000円
- 雑費(ジュース、消耗品など)…約5,400円
- 計23,400円
食費は1ヶ月目と変わりなく8,000円発生しました。
しかし、観光費と交際費は1ヶ月から半額の出費に抑えられました。
また、雑費も5,400円しか発生していません。
観光に関しては1ヶ月目で興味のある場所をある程度回ったため、2ヶ月目は1回しか観光に出かけませんでした。
結果、観光費用は5,000円に収まりました。
また、交際費に関しては、1ヶ月目である程度同僚のリゾートアルバイター達と交友を深められていたため、節約を意識して飲み会に参加しないこともありました。
仕事にも慣れてきたため、節約を意識して休憩中のジュースを我慢したり、おやつを購入しなくてもストレスを感じなくなりました。
このように、2ヶ月目からは節約しても苦に感じないくらいリゾートバイト生活に慣れてきます。
リゾートバイト生活に必要な初期費用
上述したように、1ヶ月のリゾバで発生する生活費は3万円前後です。
しかし、リゾートバイトが初めての人は、余裕を持って5万円は念の為用意しておきましょう。
5万円あれば、まずリゾートバイト生活でお金に困ることはありません。
忘れてはいけない交通費
また、リゾートバイトでは自宅から勤務先への交通費を最初に立て替える必要があります。
交通費は最初の給料日に、給料と一緒に振り込まれます。
ただ、最初に立て替える必要があるため、生活費と交通費を合わせた金額を初期費用として用意する必要があります。
参考に筆者が伊豆高原で働いた際、福岡(筆者の自宅)から伊豆高原までの交通費が片道で約2万5千円発生しました。
生活費3万円と合わせて5万5千円を最初に用意する必要がありました。
初期費用を用意することに不安がある人は、できるだけ近場の勤務地で働きましょう。
もしくは、LCCのみでアクセスできる勤務地など、交通費が安い場所で働くと良いです。
最初に発生する交通費は、リゾートバイト派遣会社の担当者が案内してくれます(自宅から勤務先までのアクセス方法も含めて)。
自身が用意できる初期費用を考慮した上で、担当者に希望の勤務先を伝えると良いです。
まとめ
今回の記事の内容は箇条書きで完結にまとめます。
- リゾートバイト1ヶ月の生活費は約3万円発生する
- しかし、余裕をもって5万円は用意しておくと心強い
- 生活費を抑えるためには「休日も食事提供がある勤務地」「温泉やジム・プール利用OKの勤務地」で働く
- 自炊は現実的ではない
- 2ヶ月目以降の生活費は2万円程度に抑えられる
- 最初に交通費を立て替える必要があることも考慮しておく
- 多額の交通費を立て替えるのが難しい場合は近場の勤務地で働く
ということでした。
リゾートバイトを始めようと思っている人の参考になれば幸いです。
筆者の1ヶ月のリゾートバイト体験談については、以下の記事を参考にどうぞ。
派遣会社登録から仕事開始までの流れ、寮の様子、仕事の様子について写真付きで詳しく記載しています。