リゾートバイトにおける『ホテルフロント』とは、リゾートホテル、シティホテル、旅館、民宿において
- 宿泊客のチェックイン・チェックアウト手続き
- リクエストや問い合わせの対応
- レジ閉め及び売り上げの計上
と言ったフロント業務全般を行うポジションを指します。
リゾートバイトでは、町バイトの求人で見かけるビジネスホテルやラブホテルでの募集はしていません。
そのため、リゾートバイトのホテルフロント = レジャー拠点として活用される観光客向け宿泊施設で働くことをイメージしておくと良いです。
下記では、リゾートバイトのホテルフロントに興味がある人へ向けて
- ホテルフロントの仕事内容・1日のスケジュール
- 宿泊施設による職場雰囲気の違い
- ホテルフロント求人の効率的な探し方
を詳しく記載しています。
ホテルフロントの仕事は、リゾートバイトにおける接客業の中では最も「迅速さ」と「正確さ」を要求されます。加えて、インバウンドが盛んな観光地では英語力が必要になることも。
また、業務内容は多岐に渡るので忙しい職種の一つです。
しかし、フロントはホテルの"看板"であり、宿泊客から最も「ありがとう」を言ってもらえる仕事でもあります。
刺激が多く、人や社会に貢献できることをダイレクトに感じられるポジションなので、やりがいを感じられるでしょう。
実際にどんな求人があるのについては、以下のホテルフロント求人が多いリゾートバイト派遣会社で確認可能です。
>>>ホテルフロント求人が多いリゾートバイト派遣会社【リゾートバイト.com】
上の派遣会社は、リゾートバイト業界の中で最も時給設定額が高い派遣会社です。
また、「スタッフの温泉入浴可能」などの待遇条件が総じて良いです。ご自身が納得のいく待遇の求人を見つけられるでしょう。
夜間限定のホテルフロント業務である『ナイトフロント』については、以下の記事を参考にどうぞ。
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リゾートバイトのナイトフロントは楽で稼げる仕事。1日のスケジュールや給料を解説します。
ナイトフロントとは、夜間のホテルフロント業務のことを指します。 主な就労時間は、21:00〜9:00の実働8時間(シフト制)です。 ナイトフロントはリゾートバイト職種の中で最も稼げる職種です。 なぜな ...
ナイトフロントは22時以降に働くのが基本なので深夜割増の収入UPを狙えます。
また、接客機会が少ないので、コミュニケーションが苦手な人にもおすすめ。
ホテルフロントの仕事内容・1日のスケジュール
以下は、ホテルフロントの1日のスケジュールです。実際に私が長野のリゾートホテルでフロント業務に就いた時の経験を基にしています。
ちなみに、リゾートバイトのホテルフロントのシフトは、9:00〜24:00くらいまでの1日8時間実働が多いです。
深夜勤務や変形労働時間制は少ないため、深夜割増手当でガッツリ収入UPを狙うのは難しいでしょう。遅番でも24:00には勤務終了します。
深夜勤務は少ない人員配置で行っていて、それでいてホテルという場所柄、万が一火災等が起こった際には避難誘導にあたらねばなりません。
そのため、短期のリゾートバイトスタッフに深夜勤を任せているホテルは少ないのが現状です。
深夜割増で収入UPを狙うなら、遅番を希望して少しでも22:00以降に働ける時間を増やすと良いでしょう。
ホテルの仕事で鍵となるのは「メモを取る正確さ・マメさ」と「作り笑顔でいいから愛想を良くしておくこと」です。
上記2点の鍵はあらゆる接客業にも共通していますが、ホテルフロントでは「これが全て」だと言っても過言ではありません。
逆に言えば、上記2点を意識できる人であれば、ホテルフロントは誰でもできます。
ホテルフロントのスケジュール例
早番か遅番かによって、若干仕事の流れは異なりますが、ホテルフロントの1日は大抵以下のようなスケジュールです。
AM9:00 勤務開始
夜勤の人からの引き継ぎ、当日チェックインする宿泊客のリスト確認。
チェックアウトが10時までのホテルが多いため、勤務開始早々、次々とチェックアウト客の対応を行います。
AM11:00 荷物の受け取り、確認作業、他部署との連携
宿泊客から送られてくる旅行バッグ、館内の備品等を宅配で送られてくるので受け取ります。
その後、ルームキー等の確認や、宿泊客数から何人分の夕食・朝食が必要かを確認。必要に応じてレストラン部署等と連携を取ります。
AM13:00 休憩
ホテルのレストランで賄いを食べたり、自室に戻ってのんびりと1時間休憩。
AM14:00 チェックイン前の最終確認
館内清掃係と連携を取り、客室の準備は万全か、浴槽やフィットネスジムなどの館内施設の準備もできているかを最終確認します。
AM15:00 チェックイン客の対応
一番の山場。宿泊客が続々とチェックインに来るので、できるだけ待たせずテキパキと手続き。
大体16:00〜17:00の間でチェックインのピークは落ち着きますが、その後も施設案内や設備の使用方法、またモーニングコールの依頼など、宿泊客からの問い合わせ・リクエストが絶え間なく続きます。
勤務終了の18:00まで宿泊客の対応をこなし、最後に遅番スタッフに引き継ぎをして1日の勤務が終了という流れです。
勤務終了後、私はいつもホテルの温泉に入浴して(スタッフは無料で入浴可能)自室に帰っていました。
ホテルフロントは「確認作業」が多い
ホテルフロントの仕事一つ一つは、そう難しいものではありません。
ただ、上のスケジュールにもあるように、「夕食・朝食が必要な人数を他部署へ連携」したり「ルームキーの確認」「客室や館内施設の準備は万全か」「宿泊客が予約した部屋とホテルが抑えている部屋が正しくマッチしているか」などを確認する必要があります。
こうした確認作業を怠るとクレームに繋がるので、慎重になる必要があると言えるでしょう。
鍵となるのは「常にメモをとる」ことです。
数は合っているか、何の確認を終えたかなど、常にメモをとっておけば正確に確認できます。
私の場合、何の確認をする必要があるのかをチェックリスト化して、コピーしていつも持ち歩いていました。
こうして間違えない工夫さえしておけば、ミスやクレームに繋がることはまずありません。
チェックリストを作ってコピーするのは、先輩や社員の方も喜んで協力してくれますし、そうすることで好印象を持ってもらえます。
愛想の良さが全てを円滑にする
何より重要なのが愛想の良さ。作り笑顔でもいいので、愛想良くしておきたいです。
ホテル宿泊客はフロントスタッフの対応をよく見ています。
「宿泊客が入ってきたら入り口に視線を向けて笑顔」「フロントに問い合わせがきたら笑顔」また、フロントデスクに電話で問い合わせがきたら、笑顔ならず「笑声」で明るく対応します。
愛想さえ良ければ、対応が多少モタついても、宿泊客は「一生懸命やってくれている」と感じてくれます。そんな時に言ってもらえる「ありがとう」がホテルフロントのやりがいです。
また、他部署との連携を取る時も愛想良くすることで、業務を円滑に遂行できます。
常に愛想を意識することで、「人に良い印象を与える術」を自然と身につけられるのもホテルフロントで働くメリットと言えるでしょう。
英語力はあれば良いが、必須ではない
「訪日インバウンド」という言葉で知られるように、現在日本では訪日外国人観光客が年々増加しているのは周知の事実です。
なんと、東京オリンピックが開催される2020年までには、外国人観光客数は4000万人まで伸び、世界でTOP10に入る観光大国になる予定とのこと。
現在でも「京都」「大阪」「北海道」「広島」などをはじめとしたインバウンドが盛んな観光地や観光資源が豊富な都市では、外国人観光客を見ない方が珍しいくらいです。
もちろん、ホテルフロントでも必ずと言っていいほど外国人観光客の対応をする機会があります。
ただ、だからと言って英語力は必須ではありません。
なぜなら、日中は必ず英語対応ができる社員や先輩アルバイトがいます。
また、最悪の場合、カタカナ英語と身振り手振りだけでも伝わることが多いからです。必要な英語は定型文で教えてもらえますし、定型文が書いてあるメモを外国人宿泊客に見せるだけでも事なきを得ます。
とは言っても、英語を話せる人の方が「よりフロント業務を楽しめる」のは確かです。
やはり「自分の英語が伝わった」ことで感じられる新鮮さや喜びは大きく、「次はこういう言い回しをしてみよう」などの意欲も生まれます。
また、単純に英語で対応できる社員や先輩バイトがかっこよく見えます。自分でも話せるようになりたくなるでしょう。
そのため、余裕があればガッツリでなくとも、接客英語等のテキストを時間がある時にサラッと読むくらいはしておくと良いです。
⇒『リゾートバイトで英語を活かせる地域と職種。インバウンド需要減少の昨今でもリゾバで英語を使える方法を解説します。』
宿泊施設による職場雰囲気の違い
冒頭でも述べた通り、リゾートバイトを募集しているホテルフロントの職場は
- リゾートホテル
- シティホテル
- 旅館
- 民宿
のいずれかが多いです。
どのタイプの宿泊施設で働いたとしても、細かいルールの違いはあれど、基本的な仕事内容は上で述べた内容と違いはありません。
ただし、宿泊施設のタイプによって、客層や人員数の違いから、職場の雰囲気そのものには違いがあります。
以下では、各々の宿泊タイプにおける雰囲気の違いを解説しています。
リゾートホテル
リゾートホテルは、リゾートバイトで最も募集が多いタイプの宿泊施設です。
主に観光地や保養地の付近に立地していて、ホテル内にプールや温泉浴場、スポーツ施設まであるのが特徴。
例えると「ザ・リッツカールトン沖縄」「ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート」のような、大型で家族向け、どちらかと言えば高級志向のホテルをイメージして頂くとわかりやすいです。
リゾートホテルで働くことのメリットは、休日や休憩時間にホテル施設を無料で利用できる点。
冒頭にて掲載した求人例で言うと、温泉施設を利用できたり、ホテルによってはフィットネスジムも利用できます。
スキー場に近いホテルだと、スタッフに無料リフト券が配られたりと何かと特典が多いのが特徴です。
その分、高級志向だけあって上でも述べた「メモを取る・確認を重視する」「笑顔」については徹底する必要はありますが、社会的に学べることも多く、仕事もプライベートも充実しやすいです。
また、こうしたホテルの宿泊客にはホテルで過ごす時間(ホテルライフ)を目的とした人も多いため、リクエストや問い合わせが多く、接客時間が増えます。
それに伴い残業時間も増える傾向にあるため、接客好きやガッツリと稼ぎたい人向けと言えるでしょう。
シティホテル
リゾートホテルと異なり、どちらかと言えば都心部にあるホテル。
ターミナル駅付近に位置していたり、観光都市のど真ん中に位置している場合もあります。
(シャングリラホテル東京のフロント)
シティホテルは、一般的にはビジネスホテルよりも割高ですが、競争の激化により格安で宿泊できるシティホテルも増えてきました。
そのため、客層には若いカップルや単身旅行者、外国人も多いです。
シティホテルで働くメリットは、立地が都心部だけあって、休日や休憩時間に町歩きを楽しめる点。私が草津のシティホテルで働いていた時は、よく近隣のお洒落なカフェで読書をしていました。
ホテルによっては、リゾートホテルのように温泉やフィットネスジムを利用できる就労先も存在します。
旅館
旅館の特徴は"和"を感じられる点。
旅館には手入れされた綺麗な庭があったり、浴衣姿でそぞろ歩きをする宿泊客の姿をよく見かけます。
春には桜、夏は虫の鳴き声、秋には紅葉、冬は綺麗な雪景色。春夏秋冬、日本らしい風情を感じながら仕事できるのがメリットと言えるでしょう。
また、リゾートバイトで募集している旅館は、いわゆる温泉旅館が多いため、休日や休憩中に無料で温泉に入れるのもメリット。
民宿
屋久島や沖縄の離島などで稀に求人が出ます。
(民宿リゾートバイトの求人例)
民宿は家族で経営をしていたり、宿泊客定員10人〜15人程度の小規模であるのが特徴。
客層は外国人バックパッカーや一人旅をしている若い日本人が多いです。
小規模であるがゆえに宿泊客との距離が近く、ロビーでくつろいでいる宿泊客と仲良くなる機会が多いのがメリット。人と接することが好きな人向けと言えます。
ただし、ホテルや旅館と違って仕事の範囲に明確な線引きがされていないため、手が空いたら客室清掃に回ったり、稀に宿泊客を空港まで送迎することもあります。
ガッツリとフロント業務のみ!というわけではなく、フロントを中心に業務全般に携わると考えておくと良いでしょう。
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ホテルフロントに向いている人・向いていない人
ホテルフロントに向いている人は、よく「おもてなし」や「お客様の笑顔を見るのが好きな人」と言われます。
確かにその通りですが、もう少し具体的に述べるなら「宿泊客の要望をズバリ当てて、悦に浸れる人」が向いているのかなというのが個人的な印象です。
逆に向いていない人は、一つ一つの確認作業が嫌いな人、おおざっぱな性格の人でしょう。
もう少し詳しく述べます。
向いていない人 = おおざっぱな人
上述したように、ホテルフロントの仕事は確認作業が多いです。
確認を怠って自分が間違った案内をすると、自身はもちろん同僚達にまで迷惑がかかることもあります。
そのため、上述したように常に人数や要望などをメモに取って確認する必要があります。
おおざっぱな人だと、「何を確認したか」さえも忘れることがあるため、ホテルフロントには向いていないかもしれません。
逆に几帳面な人はホテルフロントに向いています。
向いている人
私が個人的に感じていることですが、客の要望をズバリ当てて悦に浸れる人はホテルフロントに向いています。
どういうことかと言うと、ホテルフロントは先回りしてこちらからお客様の要望を当てると、凄く格好良いです。
例えばビジネスマン風の人がチェックインした時、言われるまでもなく「モーニングコールはいかがいたしましょうか」とう聞くと、「おお、そうだね。お願いします。ありがとう」と言われることがあります。
こうした時、ホテルフロントは客観的に見ても、自身でも「俺(私)ってカッコイイ」と思えます。
デキる奴に見えるといったところでしょうか。
ホテルフロントは、こうしたカッコイイと思える機会が多々あるので、そんなカッコイイ自分を好きになれる人は仕事を楽しめるでしょう。
もちろん、「おもてなしをしたい」「お客様の笑顔がみたい」という人も向いています。
ホテルフロント求人を効率的に探す方法
ホテルフロントの求人を探すには、以下のリゾートバイト派遣会社を利用するのがおすすめです。
>>>ホテルフロント求人が多いリゾートバイト派遣会社【リゾートバイト.com】
冒頭でも述べたように、上記派遣会社はリゾートバイト業界の中で最も時給の設定額が高いです。
また、寮環境が良くて生活費無料(寮費、食費、水光熱費)の求人も多いため、満足できる待遇の下で働けるでしょう。
各リゾートバイト大手派遣会社の種類・特徴については、以下の記事も参考にどうぞ。
>>>2024年のリゾートバイトおすすめ派遣会社【厳選7社】リゾバ歴5年以上の専門家が徹底比較。
ホテルフロントは、確認作業や笑顔など社会人として身につけておくと役に立つスキルが多いです。
やりがいを感じられる部分も多いので、興味がある人は是非飛び込んでみましょう。