牧場リゾートバイトの仕事とは、牛乳を作る「乳牛牧場」や、観光客呼び込みを目的とした「観光牧場」あるいは両方の性質を持つ牧場にて
- 乳牛の飼育・世話
- スイーツ(キャラメルやソフトクリームなど)の製造スタッフ
に従事する職種を指します。
一般に、牧場の種類には他にも種畜牧場、食肉牧場、育成牧場など、細分化すると様々存在します。
ただ、リゾートバイトで募集している牧場は、乳牛牧場や観光牧場が大半です(シーズンによっては他種類の牧場求人が出ることも稀にある)。
乳牛牧場での仕事内容は牛の世話が中心で、観光牧場では求人によって牛の世話だったりスイーツ製造スタッフなどに分かれます。
どちらの牧場の方が楽しい・楽しくないかは、人によって異なるでしょう。
個人的には観光牧場の方が、テーマパークに近い雰囲気なので楽しめるかと思います。
いずれにせよ牧場での仕事に共通するのは「牧場の仕事は牛が好きでないと難しい」ということです。
牧場の仕事は「のんびりとした高原でのスローライフ」という一面があるのも確かですが、あれだけ大きな動物の世話をするのは少なからず大変な面もあります。
今回の記事では、牧場でのリゾートバイトを検討している人に向けて
- 牧場での仕事内容詳細
- 大変なところ・楽しいところ
- 牧場リゾバ求人の探し方
を詳しく述べていくので参考にして頂ければと思います。
牧場の仕事はリゾートバイトにおいてはマイナーな仕事に分類されるので、求人の数は決して多くありません。
時期によっては募集が全くなかったり、あっても1件2件のみの時もあるので、めぼしい求人を見つけたら早めに応募した方が良いです。
実際にどんな求人があるのかは、以下のリゾートバイト派遣会社の『職種から探す』より、『農牧』を選択すると牧場の求人を確認できます。
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牧場の仕事内容
乳牛牧場でメインとなる仕事は牛の世話と搾乳(さくにゅう)です。
牛の世話とは、主に
- 牛小屋の掃除
- 牧草の補充
を指します。
搾乳(さくにゅう)とは、牛の乳を絞ることです。
牛小屋の掃除も搾乳も、観光牧場などで体験したことある方は多いかもしれません。
観光牧場の求人では、上記の仕事に加えてスイーツ製造の求人なども出ます。
牛小屋の掃除・牧草の補充
牛小屋には「バーンクリーナー」と呼ばれる、ベルトコンベアの要領で牛の糞尿を外に運び出す装置が設置されています。
牛小屋清掃では、このバーンクリーナーに清掃用具で牛の糞尿を落とし、敷料(牛のフトン代わりとなる麦ワラやオガクズ)を補充します。
牛小屋清掃で最も大変な部分は、何と言っても「臭い」と「汚さ」でしょう。作業自体は簡単なので大変ではありません。
想像に難しくありませんが、牛小屋の臭いは控えめに言っても強烈です。
1週間〜2週間程である程度は慣れてきますが、体調の悪い日などは臭いでめまいがしていたほどです。
また、牛自体も糞尿の上に座ったりしているので汚いです。
牛は比較的大人しいので、牛小屋清掃中に蹴られたり攻撃されるようなことはありません。
そのため、汚いという点を除けば可愛いものです。
つまり、この臭いと汚さに耐えられるかが、牧場勤務が務まるか否かの全てと言っても過言ではありません。
とは言っても、リゾートバイトは3ヶ月程度の短期なので、割り切れば全然大丈夫です。
搾乳(さくにゅう)
搾乳は朝・夕の1日2回行います。
搾乳と言えば観光牧場では必ず行われるメインイベントであるため、体験したことある人は多いでしょう。
上写真のように、牛のお乳を絞って瓶の中に入れていくのが一般的なイメージかと思います。
ただ、乳牛牧場では搾乳用の機械を導入しているため、もっと効率的です。
(機械を使った搾乳の様子)
搾乳では牛にストレスを与えないよう注意を払いながら、牛のお乳に機械をセットします。
機械を使うので効率的に搾乳できるのは確かですが、この作業も大変です。
搾乳では上写真のように牛を高い所に乗せ、背後から機械をセットするのが一般的ですが、たまに牛は機械セット中に排便を行います。
運が悪いと服に糞尿が少しかかることもありますが、これは乳牛牧場経験者なら誰もが経験していることです。
決して気分は良くありませんが、牧場ではこうして搾乳した採れたての牛乳を毎朝飲むことができます。
採れたての牛乳は、この程度の大変さを忘れさせてくれるくらい美味しいです。
スイーツの製造
スイーツの製造は、ヨーグルトやアイクスリームといった乳製品スイーツを作り、ラッピングするまでが仕事となります。
個人経営のスイーツ店のように生地作りからオーブン操作など多くの作業に携わるわけではなく、機械を通して流れ作業のように作っていくのがメインです。
比較的、単純作業が多いので多くスキルを求められることはありません。
機械で製造するのでスイーツの作りが雑になったりすることがありません。また、販売を行うわけではないので、製造を急かされることがない点は楽と言えるでしょう。
個人的には作ったスイーツを試食できたのが良かったです。
スイーツ製造は牧場での仕事ではありますが、現場に牧場の雰囲気は全然ありません。
牧場に興味がない人でも働けるポジションと言えます。
また、甘いものが好きな人にもおすすめです。結構、20代の女性のスタッフが多かったです。
牧場リゾバの楽しいところ
上述したように色々と大変な面も多い牧場での仕事ですが、牧場リゾバでしか得られないメリットもあります。
まずは何と言っても、毎朝採れたての牛乳が飲めるという点。採れたてと言っても、もちろん殺菌されています。
牧場の採れたて牛乳はのどごしが良くて微かに甘みもあります。この牛乳を使って飲む朝一番のコーヒーは最高です。
また、広大の敷地から感じる自然の雄大さが心を癒してくれます。
牧場によっては牛以外にも子豚やうさぎ、あひるなどの小動物が飼われていて、休憩時間や休日は自然の中で動物達と触れ合えます。
そのため、都会のせわしない喧騒を忘れてのんびりとしたい人から人気があります。
休日は何をしていたか
休日は牧場でのんびりと過ごすか、牧場オーナーから車を貸してもらって市内へ出かけたりしていました。
リゾートバイト中は少しでもお金が貯まるよう支出を抑えたい方が殆どだと思うので、牧場のように周囲に遊ぶ場所がない勤務地はかえって好都合かもしれません。
基本的には、広大な草原と可愛い動物達で癒されるというハイジのような生活が、牧場リゾバでの休日の過ごし方となります。
この現代文明から取り残されたような生活は、3ヶ月程度のリゾートバイトなら心地が良いです。
嫌なことや、わだかまりから解放されます。
空の青さや山々から差し込む夕焼けの美しさに、心が和んだことは一度や二度ではありません。
確かに牛の世話は大変です。しかし、こうした自然の美しさを感じられる機械は都会では中々ないでしょう。
私個人は、どちらかと言えば都会好きな人間なので一生牧場で生活することはできませんが、今でも牧場で働いて良かったと思っています。
牧場リゾバ求人の探し方
上述したように、牧場のリゾバ求人は数が少なく、時期によっては1件〜2件程度しか募集が出ていないこともあります。
そのため、繰り返しになりますが、めぼしい求人を発見したら早めに応募する方が良いです。
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牧場リゾバの時給相場は900円〜高くて1,000円くらいです。
働いている人の年齢層・男女比は様々ですが、20代中盤くらいの男女が一番多かったように思えます。
仕事自体は決して難しくないので、社会人経験が浅い人や仕事にブランクがある人、また未経験者でも問題なく採用されます。
牧場でのリゾートバイトは、牛の世話が大変という一面もありますが、リゾートバイトのように短期であれば、お試し感覚として楽しく働けるでしょう。
都会に疲れて自然の中で生活したい人、単純に牛が好きな人、なんとなく牧場に興味がある人にはおすすめです。
是非、牧場リゾバに興味がある人は飛び込んでみてはいかがでしょうか。