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スキー場パトロールの仕事内容・必要な資格について詳しく解説します。無資格でも可能なスキー場もあります

スキー場のパトロール・救助隊

スキー場リゾートバイトにおける『パトロール』とは、ゲレンデ内での事故・事案発生時に、傷病者に対して応急処置と救急要請を一次的に行う部隊を指します。

スキー場では何らかの理由でコース外に飛び出して事故に遭ったり、スキー場利用客同士の衝突によって負傷する人は多いです。

事故・事案発生時、パトロール部隊は早急に滑走して発生現場へ駆け寄り、時にはAED(心肺蘇生)を用いての応急処置を行います。

スキー場での事故は早期把握が何よりも重要とされているので、パトロール隊員にはどんなバーンでも早く安全に滑ることができる滑走能力が求められます。

そのため、パトロール求人への応募条件は、基本的に熟練のスキープレイヤーのみに限られます

 

通常、パトロールになるためには、SAJ(公益財団法人全日本スキー連盟)が定める資格を所持していることが必須とされています。

ただ、スキー場インストラクターと同様に、資格を必須としているのはSAJに加盟しているスキー場での話であり、加盟していないスキー場では資格を必須としているわけではありません

そのため、スキー経験が豊富で滑走能力に自信のある人なら、資格を所持していなくてもパトロール隊員になれます。

今回の記事では、スキー場リゾートバイトの『パトロール』に興味がある人へ向けて

  • 仕事内容の詳細
  • 必要な資格・技能
  • パトロール求人の効率的な探し方

を詳しく述べていきます。

 

スキー場パトロールは、渡辺謙主演のドラマ「白銀ジャック」の影響もあり、近年ではスキー場リゾートバイトにおいて人気の職種となっています。

白銀ジャック

(白銀ジャック。スキー場のパトロール部隊が主役の2014年のドラマ)

リフト係ほどではありませんが、パトロールも求人が出たら早々に応募者が募る傾向にあります。興味がある人は早めにスケジュールを立てて応募するべきと言えるでしょう。

 

どこのスキー場でパトロールの求人を募集しているのかについては、以下のスキー場での求人が多いリゾートバイト派遣会社から詳しく確認できます。

>>>スキー場リゾートバイト求人が多いリゾバ派遣会社【リゾバ.com】

リゾバ.comのスキー場リゾートバイト特集

パトロールを含めスキー場全般でのリゾートバイト求人数は、9月〜10月より徐々に募集が開始され、11月のピークを境に徐々に求人数が減っていきます

吟味して理想の待遇条件の求人を見つけるには、できるだけ早い次期から求人の検索に取り掛かると良いです。

パトロールの仕事内容

スキー場パトロール・救助隊の制服

パトロール隊員は一般スキー利用客との見分けがつきやすいように、目立つ場所に「PATROL」と書かれた制服を着用して業務にあたります(制服は貸与)。

パトロール部隊の人数配置・編成は、スキー場の規模や方針によっても異なりますが、10人前後の人数で巡回パトロールセンター待機をローテーションで回していくのが一般的です。

巡回では各コースを滑り下りながら「立ち入り禁止やコース案内看板の設置状況確認」「ロープ・ネットの修正」「スキー場利用者の異常確認」を行います。

 

パトロールセンターでの待機中は、事故・事案発生の通報を受け次第、パトロール隊員全員に発生状況の詳細を伝え、必要であればスキー場全体に注意喚起のアナウンスを行います。

パトロール隊員は常にデジタル簡易無線などで相互に連絡を取り合い、事故・事案発生現場から一番近い隊員が即座に駆けつけられる体制を作っています。

パトロール隊員の朝は早い

パトロール隊員は、スキー場オープンの1時間〜2時間前から出勤を開始します。

まだ利用客がいないゲレンデで、異常確認・補備修正・当日のコンディション確認を行うためです。

オープン前、パトロール隊員は一斉にリフトで頂上まで上がり、滑り下りながら以下の内容を把握しておきます。

  • 気温
  • 風向き風速
  • 積雪状況
  • 圧雪状況
  • 雪質など

こうしてオープン前からゲレンデの状況を把握し、インフォメーションと共有してアナウンスしておくことで、スキー事故の未然防止に努めます。

パトロール隊員のシフトは午前・午後の2パターンに分かれていることが多く、午前シフトの場合はこうしてオープン前から出勤するので、朝は6時前に起床する日もあります

リフト下の落し物拾いもパトロールの仕事

意外と知られていませんが、リフトから落し物があった場合に拾いに行くのもパトロールの仕事に含まれています。

落し物は1日に2回〜3回は必ず発生します。

落し物を探す際は、まずパトロール隊員が下を注意深く見ながらリフトに乗り、それらしい物を発見次第、目印としてストックを刺しておきます。

後ほど滑り降りて拾いに行きます。

以下は、実際にパトロール隊員目線による落し物拾いの動画です。

落し物が見つからないと、見つかるまでリフトに複数回乗る必要が生じるので、注意深い観察力も必要と言えるでしょう。

応急処置

スキー場で最も発生率の高い事故・事案は、転倒による打ち身や捻挫です。

応急処置の方法について、詳しくは就労初日の研修にて教えてもらいます。

 

激しく転んで頭部を打った人の処置は、頚椎(けいつい)損傷を起こさないよう第一に首を固定したりと、こちらもヒヤヒヤする場面に遭遇することもあることは予めイメージしておくと良いでしょう。

 

また、二次災害を防ぐため目立つ場所にxにストックを立てたり、本人を力づけるために「大丈夫ですよ!」と声をかけるのもパトロール隊員の役目です。

事故・事案発生時にパトロールセンターにて待機している場合は、現場の隊員から症状を聞き取り、必要に応じて救急車の要請も行います。

本格的な処置は搬送先の病院で行いますが、最初の応急処置次第が回復の可否に関わることもあります。

そのためパトロール隊員は、スキー利用者の命を預かっている重要な役目と言っても過言ではありません。

必要な資格・技能

冒頭で述べたように、パトロール隊員になるには必ずしも資格が必要というわけではありません

パトロール隊員としての技能さえ備わっていれば、資格所持者でなくてもパトロール隊員になれます。

ただし、パトロール隊員はスキー場リゾートバイトの中では人気の高いため、選考においては資格所有者の方が圧倒的に優先されるのは確かです。

無資格の場合、採用にあたって技能や筆記のテストがあるわけではありません。

ただ、有資格者と同等の能力は必要です。パトロールにあたっての必要な資格と技能は以下の通りです。

SAJ公認スキーパトロール

SAJ公認スキーパトロールとは、SAJ(全日本スキー連盟)が定めるパトロール資格です。

連盟に加盟しているスキー場の多くで、パトロール隊員になるにあたってSAJ公認スキーパトロールの資格所有を必須としています。

 

SAJ公認スキーパトロールを取得するには、スキー技術はもちろんのこと、スキー場コンディションにおける気象の知識、怪我人の応急処置技術や搬送知識といった、スキー場での事故・事案に包括的に対応できる技能を要します。

SAJにおけるSAJ公認スキーパトロールの資格を取るためには受験が必要であり、受験するためには以下の条件を満たしていることが必須です。

  1. 満20歳以上であること
  2. SAJ基礎スキー技能検定1級以上であること
  3. 赤十字救急法救急員の認定証の交付を受けていること
  4. スキー連盟が行うSAJ公認スキパトロール養成講習(2年間有効)を終了し、会長より推薦された者

受験には理論テストや雪上搬送種目テスト、筆記と実技の両方があり、講習を受けるだけで得られるような簡単な資格ではありません。

アキヤを用いた雪上搬送の様子

(アキヤを用いた雪上搬送の様子)

また受験までの費用や時間も相応に発生するものであり、加えて合格した後もSAJへ15,000円〜20,000円の登録料を1年に1回収める必要があります。

このことから、正式に資格を取ってスキー場パトロールになるには、腰を据えて資格取得を目指す必要があると言えるでしょう。

無資格でパトロールになるには

無資格でも募集している求人の場合、求人先によって「スキーSAJ2級レベル」など、応募資格を定めているスキー場もあります。

パトロール資格が無くても応募できるとは言え、応募資格である「どの程度滑れるか」については、結局のところはSAJが定めているスキーのレベルから判断するケースが多いです。

 

こういった判断基準無しにスキー技能の良し悪しを判断するのは難しいので、この辺りは致し方ない点かと思います。

求人によってどの程度滑れるかの判断基準は異なるので、リゾートバイト派遣会社の担当と確認しながら、応募できる求人を探してもらうのがベターです。

スノーモービルの運転技術

スノーモービルに乗っているスキー場パトロール隊

スノーモービルとは、ハンドルとアクセル、ブレーキのみの操縦で走行できる雪上を走るスクーターのような乗り物です(乗車人数は最大2名)。

スノーモービルは、パトロール隊員にとってゲレンデ内における必須の移動手段です。

 

救助に駆けつける際はもちろん、コース整備で使用するポールやネットなどの運搬にも使用します。

スノーモービルに乗るには、スノーモービル専用の免許は必要ありません。

そのため、就労先のスキー場で簡単な講習(1時間程度)を受けるだけで乗ることができます(スキー場近くの2輪販売店で講習を受けることもある)。

スノーモービルは、スクーター運転経験があれば講習さえ受けたら女の子でも乗りこなせるようになるので、パトロール隊員になるにあたって、そこまで重要な技能と捉える必要はないでしょう。

スノーモービルの講習に関しても、スキー場求人によって細かい点が異なる場合があります。

リゾートバイト派遣会社にスノーモービル講習の日程等についても確認しておいた方が良いでしょう。

パトロール求人の効率的な探し方

冒頭でも述べたように、スキー場求人全般は11月の募集ピークを堺に徐々に求人数が減っていきます。

募集が開始される次期は、早くて9月〜10月頃です。

この時期は応募者が少ないため、希望とする求人に採用される確率が非常に高いです。

パトロールの仕事を希望する人は、早めにスケジュールを立てて求人検索しておく方が良いと言えます。

リゾートバイト求人を探す場合は、以下のようなリゾートバイト派遣会社を利用するのが一般的です。

例)

こうしたリゾートバイト求人を専門的に扱う派遣会社であれば、手が空いた時に探せますし、勤務地や待遇の絞り込みが簡単にできます。

各派遣会社の特徴詳細については、以下の記事を参考にどうぞ。

>>>2024年のリゾートバイトおすすめ派遣会社【厳選7社】リゾバ歴5年以上の専門家が徹底比較。

上記リゾートバイト派遣会社の中でも、冒頭で紹介したリゾバ.comは特にスキー場求人が豊富です。

リゾバ.comは、時給の設定額がどの派遣会社よりも高額なので、理想とする条件の求人に出会える確率が高いでしょう。

また、無資格でも応募できる求人探しについても派遣担当者が相談に乗ってくれます。

>>>スキー場リゾートバイト求人が多いリゾバ派遣会社【リゾバ.com】

通常、パトロールの時給は最低で1,000円前後が相場ですが、リゾバ.comなら時給1,100円超えの求人が見つかることもあります。

少しでも稼ぎを増やしたい人はリゾバ.comで探してみるのがおすすめです。

ただし、自分が良いと思った求人は、自分だけではなく他人も良いと思っています。

そのため、他の人に取られないように、ある程度吟味して「これだ!」と思える求人を見つけたら早めに応募するのがベターです。

 

パトロールの仕事は、求められる能力が他の仕事より大きいためプレッシャーを感じることもありますが、スキーが好きな人間なら一度は憧れるカッコイイ仕事です。

スキー場リゾートバイトに興味がある人は、是非挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

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  • この記事を書いた人

RI-LIFE管理人

▽ 2014年からリゾートバイト開始 ▽ 30代の現役リゾートアルバイターです ▽ 現在は福岡とタイのパタヤで二拠点生活を送っています ▽ 当ブログではリゾートバイトを始めたい人に向けて『リゾバの体験談』『おすすめ職種』『おすすめの場所』などを紹介しています ▽ リゾバに関するお問い合わせはSNSやコンタクトフォームより気軽にご相談ください。

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