「リゾートバイトって楽しい?つまらない?」という質問をよく貰います。
きっと興味はあるけれども「つまらないなら止めておこうかな…」という考えがあるのでしょう。
実際、楽しいか楽しくないかは、個人の性格や能力にもよるので一概には言えないというのが本当のところなのですが、私としては
深く考えずに始めてみる
ことを強くおすすめします。
私自身、始めてリゾートバイトに行った時は不安しかありませんでした。
就労先の社員や先輩が話のわからない人だったらどうしよう、仕事がめちゃくちゃきつかったらどうしよう…などと出発当日になっても考えていました。
ただ、考えて考えたところで答えは出ません。
私は留学費用と海外放浪費用を同時に貯めたくて、どう考えても最速で稼げる方法がリゾートバイトだけだったので始めたわけですが、働くこと自体は嫌いです。
しかし、夢は叶えたい。
「ええい!ままよ!」と思ってお金のためだけにリゾートバイトを始めました。
そして、良い意味で大誤算。
現在は別れてしまいましたがリゾートバイト先で彼女ができたり、仕事が思った以上に楽しかったり…。
「寮生活?まじかよー勘弁」とすら思っていたのに、終わる頃には「もう一ヶ月くらい働きたい」とすら思うようになっていました。
全てを含めて本当に楽しかったのをよく覚えています。
一体何がどうそんなに楽しかったのか?
この記事では、私の実体験をもとにリゾートバイトの楽しさを伝えていきたいと思います。
もちろん、楽しいことばかりではなく辛いこともありました。
その辺りについても記載しているので、リゾートバイトを始めようか迷っている方は是非参考にして頂けたらと思います。
初っ端から出鼻をくじかれて極寒の北海道へ
初めてのリゾートバイトを開始したのは1月でした。
全国的に寒さがピークを迎えるころですね。
「リゾートバイトって交通費も寮費も食費も全部無料なんでしょ?だったら沖縄でのんびりと過ごちゃおうかね」
と思い、早速沖縄のリゾートバイトに応募しました。
ところが、沖縄は全国に比べて時給が低く、どの求人も時給850円など高校生のバイトレベル。 (石垣島の観光名所「平久保崎」) 沖縄は、リゾートバイトにおいて最も人気で求人数が多い地域です。 ご存知の通り沖縄は、一大リゾート地として年間を通して国内外観光客からの安定した旅行需要を獲得しています ...
沖縄リゾートバイトの体験談。那覇市内と石垣島で計4ヶ月働いてみた。沖縄リゾバってどんな感じ?リアルな実態を全て語ります
出来るだけ早くお金を貯めたかった私は、派遣会社の担当に頼んで「何でもいいから一番時給が高い仕事を紹介して下さい」と頼みました。
そして担当に紹介してもらった求人が、札幌のリゾートホテルにあるフロント業務でした。
時給は1,150円。
とにかく早くお金を貯めたかったので、よく考えずにOKしました。
"最高"気温が0度。着いた瞬間から後悔
1月の札幌、最高気温は0度。最高でです。最低ではありません。
私が住んでいる福岡では、最低気温ですら3度だったので驚きです。
寒いというレベルではなく、風が当たるだけで痛かったです。
この時点で既に後悔していました。失礼ですが、札幌市民はよくこんな環境で生きていけるなあ…と関心を覚えたほど。
同僚の存在がリゾートバイトを"認める"第一歩になった
出鼻をくじかれ、早々に後悔していた私ですが、綺麗ごと抜きで同僚の存在は力になりました。
リゾートバイトは全国各地から具体的な目標は違えど「お金を貯めたい」と思うリゾートバイター達が集まります。
彼ら同僚とは、同じリゾートバイターという立場からか仲間意識が芽生えやすいです。
私が働いていたフロント業務のポジションには、私の他に私より2ヶ月早く働き出したリゾートバイターが1名。
その他、ホテル併設のレストランホールに知っている限りで6名のリゾートバイター、また裏方業務(清掃業務)に4名、私を含めて合計12名のリゾートバイターがいました。
ホテルの社員や直雇用の人達は、年中リゾートバイターが働きにくるわけですから、リゾートバイターに関心がない人も中にはいます。
しかし、彼ら同僚は派遣元やポジションこそ違えど、同じリゾートバイターという立場の仲間なので、早々に関心を持ってもらえました。
同じ境遇の仲間は心強い
普通のバイトだと、新人は自分一人か多くて2人や3人といったところ。
しかし、リゾートバイトでは私の現場みたく多くの同僚がいるので、自然と一致団結します。
例えば誰かが仕事でミスして怒られている時などは、仕事後に一緒に社員の愚痴に付き合ったり。
また、仕事中にすれ違った時は声を掛け合ったり、仲良くなると冗談などもよく飛ばしあっていました。
同僚の一人が社員や直雇用の人と仲良くなれば、そこから更に輪が広がることもあります。
仲間がいたから「寂しい」という気持ちや「疎外感」をリゾートバイト中に一度も感じることはありませんでした。
気がついたら、自分が休日の時、寝る前に「そういえば、あいつら今日はちゃんと仕事やれてるのかなあ?今日はホテルウェディングがあったから大変だっただろうな」と心配するようにまでなりました。
意外と仕事は大変じゃなかった
リゾートバイトの仕事は大変だと思われがちですが、実はそうでもありません。
私が働いていたホテルフロントというポジションは、リゾートバイトで募集がある職種の中では一番大変と言われています。
確かにホテルフロントは宿泊客人数の確認や朝食人数の確認、予約確認、金銭確認…と確認作業が多くて、多少神経を使う一面はあります。
とは言え、そもそもが短期を前提としたリゾートバイターに任せる仕事。そのため、仕事の範囲はそこまで広くありません。
ある程度の内容を覚えたら、あとはルーティン作業になる量の仕事しかこなさないのです。
これはリゾートバイト全ての職種に共通しています。
私の場合、常に社員か直雇用バイトの人もいたので安心でした。
また、もう一人の同僚リゾートバイターは英語を話せたため、外国人宿泊客が来たら全て彼女が対応してくれたのもありがたかったです。
私が「仕事に慣れてきたな」と感じたのは、1週間ほど経ってからでしょうか。
社員の方や直雇用の方に言わせれば、「かじっただけ」の仕事量でしょうが、なんせ多くの仕事は任せられないので気は楽です。
もちろん、例えば将来的にホテル業界で働きたい人やリゾートバイトを経て正社員になりたい人であれば、やる気を見せればどんどん仕事を任せてもらえます。
とは言っても、私は単にお金を貯めたいだけ。
なので、存分に甘えさせてもらっていました。
こうした、「やろうと思えば色々させてもらえるし、別に興味がなければ任せられた範囲の仕事だけで良い」という点もリゾートバイトのメリットと言えます。
仕事で辛さを感じなかったのもリゾートバイトが楽しいと思えた理由の一つです。
同僚と恋愛に発展した奇跡
同じフロント業務ポジションにいる同僚の女性とは、毎日のように顔を合わせ、時には協力して作業を行っていたこともあり親密な関係になっていきました。
同僚の存在が支えになり、仕事が簡単だったために、私には仕事上で彼女を助けたり愚痴を聞いてあげられる余裕が生まれていました。
うまく彼女をフォローすることが多かったために、彼女も気を許してくれたのだと思います。
ただ、彼女とは同じポジションなだけに、全く同じシフトになることはありませんでした。
しかし、早く仕事が終わった方が帰りを待って、札幌市内の居酒屋やレストランに何度も一緒に行ったのは良い思い出です。
実はリゾートバイトでは、こうした仲間意識が恋愛感情に繋がることはよくあります。
というより恋愛に発展しやすいです。
一般的な会社でも、同じ部署同士の男女が恋愛に発展しやすいのは聞いたことがあるかと思います。
リゾートバイト中の男女関係は楽しい
彼女との恋愛で辛かったことは、リゾートバイトの寮は男女の行き来を厳格に禁止している点。
せっかくお互いに好意を持っているのに、一緒の部屋で過ごすことは許されないのです。
万が一行き来がバレると、ペナルティ(まかないなしや交通費支給なし)を与えられたり、最悪の場合クビになります。
しかし、この壁こそが、恥ずかしい言い方をすればお互いの恋愛感情をもっと燃え上がらせたのだと思います。
どうにかして仕事以外の時間も出来るだけ一緒に過ごそうと、夜中にお互い寮を抜け出してファミレスで過ごしたりしていました(本当は公園で過ごしたかったのですが寒かったので)。
また、ペナルティ覚悟でお互いの部屋をバレないように行き来したこともあります。
彼女とは結果的に別れてしまいましたが、実はその後も他の地域で複数人の女性と付き合いました。
その経験から以下の記事も書いているので、参考にどうぞ。
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リゾートバイトで恋愛したい男が知っておくべき女性を落とす心構えとテクニック
「リゾートバイト中に彼女が出来た…!」「素敵な出会いがあった」 通常、多くの人にとってリゾートバイトとは、「短期間で集中的に稼ぎたい」といった金銭的な目標を現実化するための手段であるかと思います。 し ...
辛かったのは彼女の契約期間が終了してから
出会いがあれば別れあり。
彼女は私よりも早く働き出していたこともあり、私の就労地に契約期間終了を終えて地元に帰ることになりました。
彼女も目的があって貯金のためにリゾートバイトをしていた身。
貯金が目的額を達成したので、後は夢に向かって走り出さなければいけません。
なので止めることなんてできませんでした。
私の地元は福岡。そして彼女は京都。そしてここは札幌。当然ながらリゾートバイト後に会える機会なんてそうありません。
結果として遠距離が続かずに終わったわけですが、彼女が地元に帰る時は一人で枕を濡らした記憶があります。
リゾートバイトで付き合った男女は皆んな私と同じような別れ方をしています。
なので、リゾートバイト中の恋愛は楽しい反面、別れは本当に辛いことを認識しておくべきと言えるでしょう。
しかし、辛かったですが同僚たちが慰めてくれたので、持ちこたえることはできました。
私も貯金が目的でリゾートバイトを始めた身です。
同僚達の励ましを受けて、クヨクヨせず目標に向かった頑張ることができました。
楽しすぎて期間満了が迫る頃にはリゾートバイトシックになっていた
辛かったこともありましたが、それも含めてリゾートバイトを満喫できました。
初めてのリゾートバイトは大成功だったと言えるでしょう。
そして、同僚達が次々と契約期間を満了して地元に帰っていく中、とうとう私の契約期間も終了に。
その頃には後から入ったリゾートバイター達とも仲良くなっていましたが、過去に去っていった仲間達や彼女のこと、札幌という地で見てきたものが蘇ってきて思わず泣きそうになりました。
気がつけば、私はリゾートバイトシックになっていたのです。
まるで一つの旅を終えたかのような感覚です。
ハッキリ言って、"たかが"アルバイトでこのような感情が生まれたことはありません。
やはり他の土地に言って住み込むリゾートバイトという特殊な働き方だったので、シチュエーションなど様々なことが非日常的に感じられたのでしょう。
リゾートバイトは本当に楽しいです。
「楽しいかどうか?」それは人によって異なるでしょう。しかし、悩むくらいなら行ってみなよ!と私は強く言いたいです。
思いもよらない「得られる物」に必ず出会えます。
リゾバ楽しすぎ〜〜15万溜まりつつ楽しいって神かよ😝
— アツ。 (@atsushi990306) 2017年8月11日
だけど、リゾバは色んな人に出会えるし価値観広がるから、楽しい(((o(*゚∀゚*)o)))
— なつ (@SNSNBP0vvzP00HR) 2018年7月2日
筆者の初めてのリゾートバイト体験談については、以下の記事を参考にどうぞ。寮の様子、人間関係、稼げた額などを詳しく紹介しています。
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初心者のリゾートバイト体験談!リゾバのリアルな様子を大公開します。
この記事を読んでいる方は、リゾートバイトに対して沢山の疑問を抱いているでしょう。 普通のアルバイトであれば、事前に働く場所の雰囲気を自分の目で見て確認できます。それだけで安心感が得られるものです。 し ...