リゾートバイトを経験した人の中には「良かった」と思える人がいる一方、「最悪だった」と感じた人もいます。
恐らく、リゾートバイトの体験談に興味がある人は、どちらかと言えば「最悪だった」というケースの話を聞きたい人の方が多いでしょう。
「リゾートバイトが楽しかった」という話はリゾートバイトの求人広告を見ればいくらでも載っています。
しかし、「最悪だった」という話は実際に経験した個人からしか詳しく聞くことはできません。
最悪だと感じた人の体験談を事前に聞いておけば、「なぜ・どうして最悪だったのか」を知ることができます。
また、事前に最悪だと感じた理由を知っておけば、自身の性格や現状と照らし合わせて、「自分にリゾートバイトが合っているか否か」を判断する目安になるでしょう。
そこで今回の記事では、私自身と私のリゾートバイト仲間の体験談を「年代別」「男女別」に詳しく記載してきます。
ただ、私自身はリゾートバイトに対して「最悪だった」という体験よりも「良かった」という体験の方が多いです。
そのため、悪い体験談ばかりではなく、良い体験談も記載しています。
また、悪い体験だと思った人を反面教師にして「どうすれば快適なリゾートバイト生活を送れるのか」も記載しているので、合わせて参考にして頂ければと思います。
20代のリゾートバイト体験談
20代は社会人としての経験が少ないため、仕事に対するネガティブな癖やプライドが身についていません。
そのため、仕事に対して柔軟に考えられる人が多く、割合的には「良かった」という感想を持っている人の方が多いです。
「最悪だった」という感想を持っている人には、「社会人経験が少なくて柔軟だからこそ、仕事に対するわがままを言っているように見える人」が見受けられます。
「仕事とはこういうもの」という考え方が、まだ定着していないように感じられる部分もありました。
良かったという体験談
"ニート脱出の機会になった"(21歳/男性/裏方業務)
専門を中退して1年ほど、無職のまま実家でダラダラとした生活を送っていました。
「このままではいけない」「自分を変えないと」と思い、思い切って家を離れ3ヶ月ほどリゾートバイトをすることに。
最初は人とコミュニケーションを取るのが苦手だったので心配していました。
しかし、先輩に「自分は1年間ニートだった」と打ち明けると、「こういう住み込み系のバイトには"何かかかえた人"は多いよ。俺も昔は家にひきこもっていたから」と言われ、リア充ばかりではないことに安心できたのを覚えています。
リゾートバイト派遣会社の人に、「接客業以外で黙々と働ける職種がいい」と相談したところ、今回の裏方業務の仕事を紹介して貰ったのですが、良い経験になったと思います。
裏方の仕事は重労働だと感じる部分もありましたが、接客業ではないので、自分にとっては楽でした。
3ヶ月間のリゾートバイトで規則正しい生活リズムを取り戻し、気持ちも前向きになってニートは卒業しました。
自分を変えたい人にリゾートバイトはおすすめです。
最悪だったという体験談
"みじめな気持ちになった"(25歳/女性/レストランホール)
私は高級ホテルに併設されているレストランのホールとしてリゾートバイトを経験しました。
求人情報誌に書かれていた華やかで楽しそうな雰囲気に惹かれて始めたのですが、客の質は最悪です。
高級ホテルのレストランでは、私なんかでは絶対に食べられないような高級料理を食べに来る家族連れのお客様もいらっしゃいます。
私より年齢の低い子供が高い料理を食べて、しかも「お腹一杯!もういらない!」などと言って残しているのを見ると、格差を感じてみじめな気持ちになりました。
仕事自体は楽でしたし、職場の人間関係も良好だっただけに、こういった生意気な客がいるのが最悪でした。
ファミレスで働いた方が良かったのかな?と思ったくらいです。
20代は「どんな仕事にも良い部分・大変な部分がある」ことを意識しておこう
まだ社会人経験が浅い20代だと、未経験の職種に対するイメージは「楽しそう」「楽そう」「大変そう」などといった表面的な部分しかわかないでしょう。
こうしたイメージだけで仕事を選ぶことは悪いことではありません。
しかし、どのような仕事にも少なからず「大変な部分・良い部分」があることは認識しておいた方が良いです。
100点満点の仕事なんて存在しないです。
上の体験談で言えば、華やかで楽しい高級ホテルのレストランホールでも、お客さんの言動で気分が悪くなることだってあります。
例えば、20代の女性に比較的人気が高い事務系の仕事ですら、目の疲れや肩こりに頭を悩ませる人がいたりと、実は大変な部分も多いのです。
そのため、リゾートバイトに限った話ではありませんが、いかなる仕事でも「大変な部分が必ずある」ことを心構えとして持っておくと良いでしょう。
楽しそうなイメージや華やかなイメージばかりが先行してしまうと、実際とのギャップを感じた時に落胆してしまいます。
30代のリゾートバイト体験談
30代の方々は、さすがに20代よりも社会人経験が豊富なため「何が自分にできるのか」をよく理解しています。
そのため、仕事の職種選びについて後悔をしている人は少ないです。
ただし、人間関係の面で「最悪だった」と感じた人が一定数存在します。
30代がリゾートバイトにおける人間関係で最悪だと感じること、それは「自分以外のスタッフが20代の年下ばかりで話が合わない」という点です。
リゾートバイトの年齢層は20代が全体の60%、30代は15%ほど。確かに、場合によっては周りが年下ばかりになることは珍しくありません。
良かったという体験談
"経験を活かして社員に認められた"(33歳/女性/フロント)
知り合いのツテで勤め先が決まり、就業まで期間が空いていたので1ヶ月の短期リゾートバイトを経験してきました。
北海道のリゾートホテルでのフロント業でしたが、未経験なので最初は不安が大きかったです。
しかし、接客業の経験はあったので、ある程度"どのような態度でお客様に接するべきか"は理解していました。
短期の仕事なので、それほど覚える仕事量が多くなったのも幸いしていたのかもしれません。
3日ほどで仕事には殆ど慣れてきて、お客様が困っているだろうことを先回りして案内・提案してあげられるようになりました。
チェックアウトするお客様には「バッグをお預かりしましょうか?」と声をかけたり、チェックインする家族連れのお客様には託児所の場所を予め案内しておくなど。
自分の頑張りを認めてくれた社員の方から、契約期間が満了しても「もう少し残ってほしい」と声をかけてもらったのが凄く嬉しかったです。
周りの若いアルバイトの子達からも慕われて、楽しい体験ができたと思います。
最悪だったという体験談
"学生ばかりの職場で完全に浮いていた"(35歳/男性/マリンスタッフ)
沖縄の海の家でマリンスタッフとして3ヶ月間働いたのですが、はっきり言って拷問でした。
周りは学生と思わしき若い男女ばかりで、話は合わないしノリが全然違います。
まるで出会いを求めて遊びにきたような人ばかりで、仕事が何かわかってない連中ばかり。
見ていてイライラしていました。
自分の他に30代は社員しかいなくて、自分はどのように周りと接していいのか全くわからず、ただただ帰りたかったです。
二度とリゾートバイトはやらないでしょう。これは若い人用のアルバイトです。遊びの延長だと思います。
確かに沖縄は、筆者の『沖縄リゾートバイト体験談』にも記載しているように、大学生などの若い人が多いです。30代は少数派。
本島であれば、まだ20代後半のフリーターもいますが、30代は1人〜2人程度。
そのため、個人的に30代は沖縄リゾートバイトは避けた方が良いと思っています。
30代は30代が集まりやすい職種を選ぶと良い
30代がリゾートバイトを始めるにあたって懸念となる事項の一つに、上で述べた最悪な体験談のようなスタッフ年齢層が挙げられるでしょう。
確かに、仕事とはいえ周囲が若い子ばかりでコミュニケーションを取りづらかったり壁を感じるのは辛いです。
私自身も30代なので、こうした気持ちはよくわかります。
経験がある職種なら、経験を活かしてリーダーシップを取ったりご意見番的な存在に回れるでしょう。
しかし、そうでない場合、例えば未経験の仕事に挑戦したい人や性格的に年下が苦手という人であれば、30代が集まりやすい職種を選択すると良いです。
『30代のリゾートバイト事情』にも記載しましたが、30代が比較的集まりやすい職種には【調理補助】【洗い場】【裏方業務】が挙げられます。
なぜなら、これらの仕事は接客業でないため、社会人としてのイロハ(お客さんへの挨拶の仕方やお釣りの渡し方など)を一から教えられる煩わしさがありません。
加えて、いずれも裏方系の業務であるため、どちらかと言えば地味なイメージがあり、若い人は集まりにくいからです。
周りのスタッフ年齢層に懸念を持つ方は、こうした職種に就くと良いでしょう。
40代のリゾートバイト体験談
リゾートバイトにおける40代スタッフの割合は、全体の8%程です。
少数派ではありますが、40代のスタッフも存在しています。
40代スタッフは上述した30代と同様に、周りのスタッフ年齢が気になる人も多いですが、体力的な懸念を抱いている人もいます。
肉体的な仕事よりも座り作業などの体力を使わない仕事の方が向いているでしょう。
良かったという体験談
"40代なのにすぐに仕事が決まった。まずはそこに感謝"(48歳/男性/牧場スタッフ)
40代後半なので、そもそも雇ってくれるアルバイトを探すことに苦労していました。
ダメ元でリゾートバイトにも応募したところ、現在リゾートバイトでは人員の供給不足が起こっているとのことで、アレよアレよと仕事を探してもらい採用に。
しかも、若い頃に憧れていた牧場での仕事に受かりました。
牛の世話は本当に大変でしたが、自然の雄大さを毎日感じられるので全く苦ではありませんでした。
都会での生活にほとほと疲れ果てていたので、心身ともにリフレッシュできます。
牧場のオーナーは穏やかなご夫婦。50代で牧場を経営していて、寮や賄いなど何から何まで世話してもらいとても感謝しています。
「契約が終わっても働きませんか?」と声をかけて頂き、現在では正式に住み込み社員として働かせてもらっています。
都会だと、40代は中々仕事が見つかりませんが、リゾートバイトなら簡単に見つかるので、仕事が見つからなくて困っている人にはおすすめですよ。
最悪だったという体験談
"疲れました。毎日筋肉痛に"(44歳/女性/洗い場・皿洗い)
立ち仕事の時間が長すぎて足腰にきました。
皿洗いの仕事なので作業自体は単純で簡単でしたが、ちょっと中年にはきついと思います。
座り系の仕事を紹介してくれれば良かったのに、と思います。親切ではないですね。
しかも座り作業の仕事は少ないのだとか。街中と比べて仕事の種類が少ないので人を選びます。
体力に懸念がある人なら事務仕事がおすすめ
上の悪かった体験談にあるように、リゾートバイトで募集している職種の多くは立ち仕事です。
ただ、体力に懸念があるのであれば、事務・宿泊受付の仕事なら基本的に座りで作業できます。
また、リゾートバイトを始める際に利用する派遣会社の担当に「できるだけ立ち作業が少ない職種がいい」と伝えて仕事を探してもらうのもありです。
上述したようにリゾートバイト業界では人員の供給不足が起こっています。そのため、ある程度わがままを言っても理想条件に近い求人は見つかるでしょう。
リゾートバイトの派遣会社は複数存在しています。
下記にある各会社の特徴をとらえながら、ご自身に合った会社から求人を探しみるのがおすすめです。